橋本宗千・本間冨美子(山形不白会)
○山形不白会ではオンラインで家元研究会を行いました。「身体への旅」と題し、「頭の位置と腹式呼吸」の大切さを教えていただきました。頭の位置、良い姿勢はずいぶん前からの私の課題です。 朝起き上がるまでの時間に、寝ながら体操をゆっくり自分なりに初めていいます。ぎっくり腰になりお茶会を急に休まざるをえなくなったこともあり、筋肉を柔らかくするためにも毎日少しずつ続けています。田中島宗洋(熊谷不白会)
六月十八日、熊谷市の星渓園で、熊谷不白会の研修会が「花月」を課題として行われました。三ケ島宗汲(佐賀不白会)
体操では姿勢の整え方から始まり首や肩、腹部から腰、足へと続くストレッチで、今回は社中の方も一緒でより分かり易く感じました。私は肩こり、腰痛がたえなかったのですが、体操十種を教えていただいてからは頭の位置確認と肩甲骨動かしを隙間時間に、腰や足回りは就寝時に実践するようになり、随分楽になったと感じております。まだ猫背の改善までは至っておりませんが、伸びやかな姿勢でお茶と向き合えるよう継続していきたいです。黒岩宗富(福岡不白会)
最後の研究会に相応しい「炉開きと自宅の茶」のテーマは大変参考になりました。研究会当日、福岡不白会の三名の方々が久々に拙宅にお越しになったので、オンライン終了後、実際に座敷で簡単なおつまみと一献、お弁当、主菓子、後座はテーブル茶で濃茶をお出ししました。西依宗直(久留米不白会)
リモートでの家元研究会も五回目、少しずつ操作にも慣れてきました。最初はパソコンがうまく作動するかばかり心配していましたが、回数を重ねるごとに余裕が出てきて、内容を吟味できるようになりました。今では後日、もう一度視聴して復習をさせていただいております。奥村松泉(八女不白会)
お客様の手土産の会津八一氏のお皿をその日のテーブル茶の花器にお使いになり、家元みずから庭から切って来られた秋海棠を生けられました。その意表をつく気遣いに感銘しました。鈴木宗由(新潟不白会)
●客として参加して小久保寿雪(熊谷不白会)
十月九日の日曜日、本庄市の児玉文化会館和室にて、熊谷支部の研修会が開催されました。齋藤宗博(山形不白会)
初座が始まり向付で一献ののち、皆様持参されたお弁当を広げられました。事前の知識がありませんでしたのでビックリしましたが、お手製のお弁当と山形ゆかりの食材のことで会話が弾み、皆様の楽んでいる様子が伝わってきました。こういう方法なら気軽に人を招く事ができると、思いました。
●「友人を自宅に招いて気楽に茶事を。和室でなくても、洋室でもやり方次第でできるものです」。家元が自宅での茶会を提唱されて久しいですが、茶事といえば、和室、掛け軸、茶道具、料理、菓子、花とそれらをつなぐ季節感、さらにはテーマと課題は重く楽しむ余裕はありませんでした。
しかし、今回の研究会は、コロナ禍の中、亭主にあまり負担を掛けないようにと客がお弁当を持参するという形式、すばらしいと思いました。互いに持ち寄った弁当を見せ合い、作り方などの話で盛り上がり、自然な会話の行き交う、楽しい雰囲気を感じました。コロナ禍に見舞われなければこういう工夫を必要としなかったかも知れません。
何より友人と集うことの楽しさ、無事であることの有り難さを思うと、状況の変化にも柔軟に即して工夫し、勉強してゆけたらと思いました。
(熊谷:吉田佐雪)
●初座、後座を通してテーブルのお席でしたので、日常に近く、お茶事は初心者の私でも取り入れやすいと思いました。何より、皆さまがとても楽しそうで、うらやましく拝見しておりました。
お話が弾み和やかな初座から、中立をはさみ、喚鐘の響きで空気が澄み渡る中で始まった後座の緊張感が心地よく、簡略化したお茶事であっても、型があるからこそ生じる流れや主客の一体感と、形にばかりとらわれると生まれないであろう本当の心の交流が、画面を通して感じられました。
オンラインでの研究会だからこそ、家元のお宅にお客様をお招きする様子を拝見することができ、大変貴重な学びお機会となりました。
(熊谷:横井瑞雪)
「札なし花月」
●初座は各自ご用意のお弁当とのこと。これならば、友人たちとお茶事ができると思いましたが、一番驚いたのは、ご用意されたお弁当の自由さです。お茶事のお弁当にホットサンドとは、私には思いつかないことです。
zoomでの一人参加の利点は、自由にメモをとり、わからない言葉をその場で検索できることだと思います。少々寂しいのは、場の共有ができにくいゆえだと思います。Webbとリアルは両輪のようなもので、そのバランスをとりながら、お茶の世界を身近なものにしていきたいと思いました。
(熊谷:マリ西村)
○●今回の研究会はお軸の様な自宅茶事だったと感じました。よしずの障子が涼しげで静けさの中に会話が心地よく、お弁当持参で楽しげでお互いを思いやり、なごやかに語り合っていました。雲鶴先生の気配りのあるご亭主の有り様を学ばせていただきました。また、家元の半東が風のように動かれていた事に、日頃の体操で鍛えられているのだと思いました。テーブル茶の濃茶では、ガラスの瓶掛けがすがすがしく、見つめている中で双方の感謝の気持ちが感じられました。コロナ禍で工夫された「札なし花月」、これからも更に工夫されていくのでしょう。私達もお稽古で取り組んでいこうと思っています。この日はなんだか、涼しくてのどかで楽しい気分となりました。
追伸 家元が以前、体に不調のある時こそ体操をと云われていましたので、寝ながら体操をしています。時間が経つにつれ身体がほぐれ動きやすくなっていくようです。始めてよかったと思っております。
(高知:浅野宗薫)
東京の家元研究会に参加できなくなって三年になります。オンライン配信で勉強をさせていただけますことを有り難く感謝いたします。家元邸の花月の間、床は酒井鴬浦の双幅、白桃と八重桜の図が飾られており凛とした佇まいに懐かしさを感じました。今日は亭主を雲鶴先生、半東は家元、客三名で、テーマは今年の課題「自宅の茶」です。
初座は、主、客ともにお弁当の持ち込みという新しい試みで食事が始まりました。家元の半東を拝見するのは初めてで、目を凝らして観ておりました。家元の丁寧な身のこなし方、客への気配り、間の取り方など流石だなあと魅入った次第です。食事中は、主、客ともにおのずと和やかさが生じ、お話も弾んで笑顔、笑顔でこちらにも楽しさが伝わってきました。後座のお濃茶の時には静かで厳かな緊張感が漂っていて茶事の流れのなかではこの雰囲気でが大切な事と思いました。今日の「自宅の茶」とても勉強になり、特にお弁当の持ち込みは気に入りました。
さっそくトライしてみようと思います。
(久留米:下津浦靖雪)
○客として呼ばれて
先日は、新潟不白会オンライン研究会「自宅の茶」に、家内と二人で客として参加させていただき、ありがとうございました。初座では青海波にいかなご、春の景色も美しく、お弁当交換も楽しく、様々お話も尽きませんでした。
後座では一転して静けさの中、喚鐘に迎えられての席入り。床のお花と向き合い、釜の松風を聴き宗匠のお点前を間近に拝見して各服点てのお濃茶の色、香り、味わい、温もりを全身で感じる贅沢な時間となりました。
終了後には、画面上の新潟の皆さまも楽しげで、さまざまな感想などが活発に交わされていたのが何よりでした。鴬浦の掛物のお雛さまにあやかって宗雪宗匠と雲鶴先生を仰ぎながら、私共も寄り添い合って歩んでまいりたいと存じます。
(古屋宗空・東京不白会)
○宗雪宗匠へ
静かな広間に鳴る松風の音
茶碗から立ち上がる清々しい香り
宗匠のお人柄そのままの自然体な一服。折角のお点前を、おぼろげにしか思い出せないほど、その空間や時間に没入してしまった後座でした。いつも至らぬ私達を優しくおおらかに受け止めて下さり、感謝しております。
○雲鶴先生へ
美しく染まる牡丹の花弁巻き
桜の花をあしらったお結び
ぽかぽかとした春の木漏れ日の様な雲鶴先生の柔らかな優しさと共に、春を丸ごと頂戴した初座でした。
申申如也 夭夭如也
この度は「自宅の茶」にお招きいただき、ありがとうございました。
(古屋宗和・東京不白会)
○「茶カフキ」と「数茶」のオンライン研究会、福岡不白会は初めての参加で緊張しましたが、無事に終わりホッとしています。ズームでの参加は互いに会話をすることで皆様との横のつながりを共有でき研究会をより身近に感じました。(私にとりましては初体験で新鮮な感覚でした)
「茶カフキ」では画面で試茶と本茶五碗のすべての量とお練りが均一である事に感動いたしました。日ごろから正確な準備と正確な点前を意識する事、お茶に興味を持ち、違いについても、真剣に向き合うことがおいしいお茶を差し上げることにつながることを学びました。
「数茶」では楽しくお茶はいただくのだと、式法の流れを見ながら思いました。その為の会話の大切さも感じながらの充実した一日でした。
(福岡 黒岩宗富)
○三度目のオンライン研究会、動画配信にも少しなれて落ち着いて拝見致しました。
家元より「茶カブキ」は「茶傾き」と書き、茶の味や産地の違いを吟味するという意味であるとご説明いただきました。京都のお茶三種(小山園、柳桜園、上林)をご用意いただき、五服点てていただきました。コロナ対策として、色と香りのみで当てるとの事、画面からでは皆同じように見えて判断は難しいのではないかと思いました。札紙の一枚を折据に入れる際の先生方の真剣な面持ちが印象に残りました。
また、執筆者として雲鶴先生が奉書に硯の墨で書かれた文字の美しさに感動致しました。
「数茶」では、とても和やかに会話を愉しみながら自然にお茶とお菓子を味わっておられるのが画面越しに拝見できました。貴重な映像を配信していただき御礼申し上げます。
(久留米 白水宗穂)
○且座は、花も炭も香も所望があり、何があたるかわからない。動画配信の中のお客様方は、宗匠と会話を弾ませながらとても楽しそうでした。
折据、札を用いずに行うコロナ禍の花月では、阿吽の呼吸で「月」「花」を名乗りあいスムーズに進行していました。半東の気配りが大切なお役目であることも判りました。
撮影される画面も見やすく、チャットでの質問に回答も得られ、皆で共有できます。充分な勉強させていただきました。とはいえ、早くコロナが終息し、宗匠をお迎えしての研究会を願っております。
(青森 吉川恭子)
○宗匠はじめ諸先生方、青森の方々のご協力でオンライン研究会が実現できました。コロナ以前にはzoomでの参加など考えられなかったことです。遠方にありながら家元直接のご指導を賜り、贅沢な思いでした。
七戸の先生方も高齢化が進んでいますが、人数が少ない事を逆に生かせるよう色々な形で楽しみたいと思っております。
先日お茶の経験のない仲間五人ずつをお呼びして、信玄弁当と茶箱でもてなしました。皆様、とても喜んで毎月呼んでほしいとのことでした。一人でも二人でも興味をもっていただけたらうれしいことです。寒さに向かう折りでございますので、おいとい下さいませ。
追伸 百歳の母より呉々もよろしくとのことでございます。足が弱りましたが、意識はわりにしっかりしております。
(七戸 盛田宗蛍)
○コロナ禍の七事式で、今回は「茶カフキ」と「数茶」を教えていただきました。茶カブキは、回し飲みができない今日、飲まずに色と香りでお茶を当てる方式を教えて下さいました。味覚に頼らず、お茶に対する感覚をとぎすますようにとのことでした。
数茶碗を使い、条件を同じにするということも、納得されました。みんなで茶カブキを試みて、抹茶に対する感覚を磨き、関心を高めたいと思います。来年は、新潟においでいただけることを祈念しております。
(岡田宗春)
○今回、研究会の配信に参加させていただき多くのことを学びました、家元は宇治(京都)、八女(福岡)、西尾(愛知)、三種のお茶を用意し、中里重利作のやや大き目の数茶碗を五個用意され、充分に湧いたお湯で均等の分量を入れた茶入のお濃茶を点てられました。お客としては香りと色合いで違いを見極めるのは至難なことでした。マスク越しでは点てている最中の香りは届きません。
今までは、単にご亭主が用意されたお茶の名称の違い程度で済ませていた気がします。しかし今回はお抹茶に、その産地に思いを寄せながら向き合いました。誠に真剣な時間でした。
コロナ禍という現在の状況に合わせて御準備いただいた数々の事に驚きと関心を抱きました。雲鶴先生のご立派な書の記録紙を頂戴し、末永く大事に今後のお手本にさせていただきます。
(長井宗渓)
○今回の課題「茶カブキ」では、茶を口に含んで味わうのではなく、色と香りで茶の違いを判断するということに驚き、味覚は舌で味わうだけではないことに、はたと思い至りました。「川上不白茶会記集」のオンライン講読会で、「七事式」考案時の如心斎の苦労についてお話を聞いた事を思い出しました。如心斎のように、家元もこういう状況の中、色々と試行錯誤なさりながら新しい式法を作り上げられていることに気付きました。
私ども八女不白会では、まだオンラインや通信の機器など不慣れな方も多いのですが、今回のオンライン研究会を録画視聴で繰り返して見たいという意見も出、関心が広まっていることに嬉しく感じております。
(山崎宗明)
○オンラインでの研究会では、毎回家元のお茶室の設えを堪能させていただきながら、お客へのおもてなしが、自然に伝わってきます。今回の課題は「茶カブキと数茶」ということで、事前に茶カブキの亭主役を勤めてみて臨みました。コロナ禍での茶カフキは「香りと色、練り具合」のみで利き茶を楽しむ場となり、私もお客様を迎えて集うときには実践させていただこうと思います。
自宅のリビングで、時折主人にお抹茶を点てる機会があり、二種、三種、違う抹茶の味比べをしてみようと思案中です。コロナ禍であまり遠出もできませんが、五感は常に自由です。その感覚を覚醒させて、思いを巡らせ、抹茶の味紀行で旅をするのも今の時代ならではと思っています。
(宇都宮珂雪)
且座濃茶各服点
●先日は私共の初めてのオンライン研究会のためにご準備下さり、お客様として東京の先生方にも御参加いただきまして、感謝の気持ちで一杯です。画面を拝見して、伊万里の平水指の見事なこと、蛍籠の炭取りの涼やかさに、まず目を奪われました。家元が流祖の鶴亀、三日月のお茶碗に一元斎の荷葉という銘の茶杓で濃茶をお点てになる頃には、且座を拝見しながら、まるで映画を見ているような気がいたしました。香付花月では皆様の気持ちが通じ合い、お互いの動作をご覧になっていることに感心しました。姿勢の美しさも心に残りました。家元の「余裕がないと間を合わせられない」というお言葉をこの夏の課題といたします。蝉時雨茶会に、私ども高知支部をお招き頂きまして誠にありがとうございました。
(吉岡宗美)
花月
蛍籠
●家元と雲鶴先生のお点前を拝見できたことはとても勉強になりました。落ち着いた動作は、見ている人にも落ち着きを与えること、所作のスピードは、人に与える印象も違うのだなという事に気付きました。
動画を見て、日ごろ私がお稽古で学んでいることは基本的なことだけど大事なことの積み重ねだったんだなと解りました。何のための所作かに意識を向ければ更に意味を理解できる気がしました。亭主と客は互いに気を合わせ流れを乱さないことも大切だけれど、上手くいかなくても、主客のやりとりでフォローしあいながらその場を楽しませることも亭主の腕であり、そこに面白みや喜びを見つけるのも楽しいことだなと思いました。
(田村廣雪)
●YouTubeでの研究会、カメラワークも見やすく、近くで拝見している様でした。お道具の説明もチャットに書かれていて、一人で見ていても分かりやすかったです。家元はじめ皆さんとても和気藹々と楽しそうな雰囲気が伝わりました。
(濱田宗美)
●このような状況下で稽古を行う事には制約がありますが、工夫することで稽古を継続していくことが可能であることと、それにより多少の変化があってもよいのだと、今回の研究会で学ばせて頂きました。日々の稽古ではその変化を楽しむことを、また「一服の美味しいお茶を点てること」が一番大事なことであることを再確認し、そのことを忘れないように心がけたいと思います
(津野久美)
●昨日は新潟不白会オンライン研究会に御一家のご参加を賜りまして、誠に有り難うございました。「コロナ禍での且座と花月」、楽しみに致して居りました。
家元の正客、雲鶴先生のご亭主、そして新柳様の半東で一同びっくり。惹きつけられて無言で拝見させていただきました。且座というよりも、まるで茶事。皆様の見事なそして自然の美しさにただ感動しておりました。花月も札、折据がないので初心者も参加できると喜んでおりました。あっという間の終了。緊張しておりましたので体がこわばり、体操がなかったのは少しがっかりでした。お菓子、お茶をいただき帰る前に少し体を動かして終わりといたしましたが、充実した一日だったと皆喜んでお帰りになりました。
本当に有り難く、厚く御礼申し上げます。早く御目もじ出来ます日を祈って折ります。
(新潟不白会 中野宗順)
●長く続くコロナ禍に対し、工夫された且座、お花、お炭と続くなかで、お香を略しお菓子が運ばれてきました。中立ちがあり、湯がよく沸いて、各服点てのお濃茶へと続きました。
家元、雲鶴先生、新柳様、直門の方々が加わり、自然と和んだ雰囲気が伝わってまいりました。
炉の中のお炭の様子をはじめ、香合、床飾り、お道具の一つ一つをゆっくりと見られるように、カメラワークが素晴らしく、その場に座っているようでした。
花月は四人で各自が服紗を付け、折据は使わず、自己申告で役を決め、各服点てなので控えの役の動きが重要とのことで、後に配信された映像で確認することができました。
この度の研究会では、思いも掛けない事が多く、茶の湯一会、型にとらわれすぎてはいけないという家元のお言葉に、茶の湯の奥深さを感じました。
(山田厚雪)
●前半は、「且座」の指導。一つ一つのお点前が目の前で、アップで見せていただき勉強になりました。後半の「花月」では、折据(札)なしの式法に度肝を抜かれました。「花」「月」の名乗りが「自己申告」ということをお聞きして納得、目から鱗でした。また、お茶碗も毎回替えるなど、家元、雲鶴先生、新柳先生の試行錯誤の取り組みがあったのではと推察いたします。楽しく勉強させていただきました。さて、実際自分でやると上手くできますか……。勉強ですね。
(田中宗俊)
●オンラインの研究会は昨年末に続き二回目で、少し余裕をもって参加できました。私にとって少々敷居の高い且座が自然な動きや所作で展開され、解りやすいアングルから拝見できたのもオンラインならではでした。お花が生けられると一瞬にして座が凛として春たけなわとなり、釣釜での炭点前もじっくり見せていただき改めて季節を取り戻しました。
花月は斬新で驚きましたが、随所に合理性が伺え納得のいくご提案でした。早速お稽古でやってみたところ、
最初戸惑いのあった月、花の名乗りも、回を重ねていくうちに座の流れや雰囲気を読みながら自然とできるようになりました。
かかる状況でオンラインで研究会を開催していただき、感謝致しております。然りながらやはり実際にお目にかかって対面でご教授いただける日が一日も早く戻るのを願って止みません。
(笹本 緑)
正客
次客
花月
濃茶各服点
◦亭主の感想
早くも先月三田宗明先生の一周忌を迎えました。今回は澤野宗桂先生をお迎えし、大切なお道具でおもてなしをしました。◦正客の感想
ご亭主がお茶の心を大切にしていらっしゃることが伝わってまいりました。◦亭主の感想
狭い庭の木々もすっかり裸木となり、紅葉が足下に残った飛び石をそのままに寄付へと案1内。炭点前、折敷と進み、和やかに会話がはずみ、菓子をお出しして元の寄付へ。床には石蕗、蔦を生け、静寂のうちにお濃茶へと進みました。