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第58回東京不白会春の茶会

流租不白二百遠忌記念
平成十九年四月一日(日)
於 音羽護国寺茶寮

■月光殿
家元席
江戸千家東京不白会春の茶会家元席 家元席,会場の月光殿 家元席の会記。床 孤峰不白筆 紅炉一点雪。花入 古瀬戸 瓶子。香合 大亀      旦入作。隅炉 青竹結界。釜 好 繰口 長野烈作 隅炉 青竹結界
 今年の江戸千家東京不白会春の茶会は、流祖不白二百遠忌を記念して開催され、他支部の参加も得て各席いずれも見応えのある会となった。
 家元席は、三六畳の大広間に五十人のお客様を迎えるというスケールの大きさ。織部の茶碗、青竹の結界、朱塗りの桶。淡いモスグリーンの瓶子にこぼれるような枝垂れ桜が座敷の中央に飾られ、まさに春爛漫の趣向であった。

■月窓軒
主 川上宗康
江戸千家東京不白会春の茶会 川上宗康氏席,月窓軒の床の間 家元長男博之氏の点前を見守る 川上宗康氏席の会記。床 不白筆 寒山拾得自画賛。花 雲竜柳 春咲秋明菊。花入 経筒 平安時代。敷板 誕生寺古材・茶器 不白自作 啐啄斎歌銘 面カケ

■艸雷庵
主 新潟不白会
江戸千家東京不白会春の茶会 新潟不白会席,艸雷庵 新潟不白会席,寄付の床の間
本席
 床 如心斎筆一行
    頭上漫々脚下漫々
  花入 焼〆掛筒 木村隆作
  花 木五倍子 片栗
寄付
 床 啐啄斎画讃
    夜来風雨声
    花落知多少

■不昧軒
主 群馬不白会
江戸千家東京不白会春の茶会 群馬不白会席,不昧軒の床の間 群馬不白会席の茶器,茶碗,茶杓など
床 名心庵一行 日暖風和ノ郷
 花  黒文字 白根葵
 花入 如心斎 竹一重切
  銘 うすみどり  一燈箱
茶器 柳桜蒔絵 光漆作
茶碗 御本半使
 替 赤楽 銘 朝日 了入造 不白箱
茶杓 不白共筒 銘 舞鶴  名心庵箱
 建水 えふご 浄益造
 蓋置 名心庵好 亀甲   木村隆造

■円成庵
主 菅原素雪
江戸千家東京不白会春の茶会 菅原素雪氏席,円成庵 円成庵の床に飾られた不白筆 如心斎 柳の句 音もなく香もなき風の柳かな
床  不白筆 如心斎 柳の句 名心庵箱
    音もなく香もなき風の柳かな
花入 古染付 徳利 瓢形
 花 黒臘梅 雪椿
 音もなく香もなき風の柳かな

■宗澄庵
主 富塚宗喜
江戸千家東京不白会春の茶会 富塚宗喜氏席,宗澄庵 富塚宗喜さん
床 春駒 不白画讃      名心庵箱
   夢にさへ よいとや申せ 春の駒
 花入 如心斎作 銘 不動   一燈箱
 花 木瓜 曙椿

■化生庵
主 長野 烈
江戸千家東京不白会春の茶会 長野烈氏席,化生庵 長野烈氏席,化生庵の床にはドイツ製のジョッキを花生にして,花の八手花笠が飾られた。
床 一去一来 熊谷守一筆
 花  八手花笠
 花生 ジョッキ ドイツ(十九世紀)製
 香合 志野 筍 長野垤作
釜 六面取 自作
水指 黄オリベ  柳原睦夫作
薄器 朱      池田巌作
茶杓 潤    三浦小平二作
茶碗 種子島  小山冨士夫作
蓋置 瑠璃釉六角    自作
建水 柿釉    小山岑一作

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