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九州四支部(久留米・八女・佐賀・福岡)改編三十周年記念祝賀茶会

令和5年10月8日 (日)
江南山梅林禅寺 (久留米市)

 九州四支部改編三十周年を記念する茶会と祝賀会が久留米梅林寺と萃香園にて行われました。記念茶会では、家元席はじめ三つの席に釜がかかりました。華やかな記念の一日となりました。

大書院 法要と濃茶席

●「九州四支部改編三十周年を迎えて●

 昭和二十五年に江戸千家九州支部が創立され、平成六年八月に、家元の指導の下、福岡、佐賀、八女、久留米の四つに改編、それぞれに独立して今日に至っております。
 この度、改編後三十周年を迎えるに辺り、記念茶会と祝賀会を開催することになりました。二年あまりの準備期間、四支部合同で企画協議を行い心を一つにして会員が楽しんで参加いただける内容にするため準備をしてまいりました。
 家元、新柳様ご夫妻、宗康先生ご夫妻はじめ、随行の皆様、東京や、高知、大分、神戸の会長や会員の皆様にご参加いただき、茶会参加二百余名、祝賀会は百五十名あまりの参加があり、盛大に行うことができました。
 梅林寺では、法要の後、家元に大書院での濃茶席を、福岡・佐賀・八女不白会には上間の間にてテーブル席、久留米不白会が耕月亭で薄茶席を設けさせていただきました。限られた時間でしたが、お菓子、お茶を楽しんでいただけたかと思っております。
 夕刻からは萃香すいこう園で祝賀会を行いました、家元にはお疲れのところ篠笛の演奏をご披露いただき、また当日は新柳様の誕生日ということで、ささやかなお祝いをさせていただきました。四支部会員一同力を合わせての記念行事、家元はじめ参加の皆様のサポートの賜物です。感謝申し上げます。
福岡不白会  黒岩宗富
佐賀不白会  山口宗美
八女不白会  山崎宗明
久留米不白会 田中宗俊
大書院  濃茶席   主 川上宗雪
  小書院
 床 古田織部消息
      有馬豊氏 宛  久留米市蔵
    香炉 黄瀬戸 竹節  桃山時代
    本席
 床 酒井抱一筆
   「 流 水 」行雲と双幅の内 
              八百善旧蔵
   花入 手付籠    生野松雲斎作
    花 薄 水引 杜鵑  野鶏頭他
   香合 家元門前イタヤ楓材
        末広形   新庄良博作
  点前座 長板飾り 古材
   風炉釜     久留米不白会什器
   水指 古伊賀「龍ノ手」 原叟内箱
               不白外箱
   濃茶器 庸軒好
        凡鳥棗  三代 宗哲作
   茶碗  不白作
        七福神の内  「毘沙門」
               「弁財天」
    替  柳原 御本写し
    替  星野 夕陽釉 山本源太作
   茶杓  新柳作「虎ノ尾」 
         三十周年記念に
    建水 蓋置        什器
   御茶  星の奥 八女 星野製茶園
   御菓子 野分   太宰府  藤丸 
    器  織部 四方鉢  桃山時代
   数茶碗 天目茶碗   梅林寺什器
●香合の箱書の「即興作」、 この「とき」を大切にされた家元の思いのお手伝いができたことが何よりの喜びです。
新庄良博
●茶会には拙作の茶碗を用いてくださり、会記に記されていることを知り、驚くとともに夢見心地を味わいました。
 かねて宗匠は「道具は地のものに光を」と『ひとゝき草』に書かれていました。上野の歴史ある宗匠の庭の楓木が、訳あって新庄良博さんの手によって香合に生まれ変わったというエピソードもほほ笑ましく拝聴しました。
山本源太
家元席 「野分」藤丸

家元席 「野分」藤丸

●耕月亭 薄茶席

耕月亭「まさり草」 みやび

耕月亭「まさり草」 みやび

耕月亭 薄茶席
床 一元斎 茶は人事のさきがけ
 花入 花筒 名心庵花押
       生野徳三作
 香合 朱亀 
    蓮鶴先生米寿記念
         秀斎作
  棚 元禄棚
 水指 桶川   秀峰作
 茶器 唐松 
 茶碗 赤   光悦寺窯
         光雪作

●上間の間 テーブル茶

菓子 青柳

菓子 青柳

上間の間 テーブル茶
床 双幅  
  孤峰不白筆
    古木千尋雪
  名心庵宗雪
    寒山万丈雲
 花入 唐物写 海老耳付籠

●記念祝賀会

●家元、梅林寺東海大玄老師様、久留米市長原口新五様代理 副市長橋本政孝様はじめご来賓の方々、会員の皆様のご出席をいただきました。

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