天心巡り 日本美術院から赤倉天心六角堂へ
2019(令和元)年9月3日(東京)
10月7日(妙高)
毎年、その命日近くに都内の岡倉天心ゆかりの地を辿る「天心巡り」が家元と数名の役員で行われています。今年も谷中の日本美術院をスタートに行われました。院内にある天心霊社は岡倉天心や歴代の日本美術院同人を祀る社です。そのときの様子を、参加した平櫛氏に報告していただきましたまた十月に、天心終焉の地、長野県妙高の天心六角堂で催された供茶式の様子を高田不白会の木村蓑心氏に報告していただきました
谷中 天心霊社
日本美術院から天心墓所へ
染井天心墓所
平櫛京雪
今年は「不白生誕三百年」に関連したさまざまな行事が開催されるため、家元邸での九月二日の天心忌茶会は見送りとなり、恒例の「天心巡り」、日本美術院天心霊社へのお参りの中で、宗匠始め院のご協力の下、天心先生への供茶を霊社へお供えすることが出来ました。
お庭の霊社を望みながら、私が盆点でお点てして、宗匠が霊社へお運くださり、空也の最中と共に雲鶴先生とお二人でお供え下さいました一同二礼二拍礼で天心先生を偲びました。宗匠のお笛「この道」「谷中鶯」をお聞きしながら、美術院の方もご一緒に雲鶴先生のおたて下さるお茶を味わいました。
数年来念願いたしておりました霊社への供茶が実現し感慨深いものがありました。
美術院のご理解をいただきながらこのお供茶が家元邸での天心忌茶会と共に江戸千家の行事として継続されていく事を願っています。
日本美術院旧跡(天心記念公園)、東京藝術大学天心六角堂、午後からは染井の天心墓所を巡りました。
この天心先生巡りが私の夏の終りとなります。