江戸千家家元での初釜が、平成二十九年一月八日から三日間行われた。
花月の間では家元のお点前により香り高い大福の濃茶が振る舞われ、続いて点心と福引き、蓮華庵では薄茶が供された。
一年の始まりを祝う恒例の行事が、いつもと変わらず和やかに恙なく進み一年の始まりを静かにかみしめるような三日間であった。今年は主に関東近郊の支部から多くのお客様が訪れた。蓮華庵は、博之氏が担当された。
家元による大福茶の点前
【会 記】
■寄付 夏目漱石 短冊句 崩れたる 雑煮の餅の我に似たり ■ 花月の間 床 不白筆 三幅対 寿老 鶴 亀 熨斗三宝飾り 柳掛け 青柳 椿いろいろ 脇床 嶋臺茶碗 棚 須恵器 脚付鳥蓋壷 竹台子飾り 朱塗手桶 江岑好 唐銅皆具の内 釜 立筋 長野 烈作 炉縁 時代長熨斗蒔絵 濃茶器 備前大海 銘 凡 茶碗 御本 刷毛目 茶杓 不白作 銘 龍窟 御茶 雲鶴 宇治丸久小山園 御菓子 えくぼ饅頭 谷中喜久月 器 朱 高坏一双 脇床 不白筆 ゆずり葉の消息 自得斎宛 ■ 一円庵 床 光悦筆 消息 正月の茶 香合 不白好 獅子
■ 蓮華庵 薄茶席 床 原叟覚々斎 扇の富士を見て 年玉や開けて戴く 富士の山 花入 自得斎作 銘 群鳥喧時鶴一聲 花 雲龍梅 椿 白寿 香合 おたふく 弘入造 釜 古天明 姥口 霰 炉縁 縞柿 水指 不白好 黒楽 芋頭 茶器 鮟鱇形 漆壺斎造 茶碗 楽山窯 替 織部 憲司造 替 夕日焼 筒 源太造 茶杓 名心庵作 銘 いわれひこ 蓋置 青竹 建水 木地曲 御茶 又玄 丸久小山園詰 菓子 千代の春 岬屋製 器 木地丸盆 寿泉造 ■ 教 場 床 松林桂月筆 朝日図 七福神飾り 不白作茶碗 棚 琉球 青貝龍丸盆 脇棚 苔松・千両 葉牡丹 信楽大壷に 室町時代
蓮華庵床
一円庵床
教場 不白作茶碗 七福神飾り