恒例の全国連合不白会役員会は、別記の通り、本年は京都本法寺において開催された。流祖川上不白の墓所、東京の谷中安立寺の本山である。本法寺に江戸千家全国の理事四十二名が一堂に集うことは初めてのことで意義深い。
役員会が開かれる前に本堂にて、本法寺貫首瀬川日照上人による法要が行われた。役員会会場の席床の間には、貫首のご配慮により、本法寺開祖日親上人筆の曼荼羅が掛けられ、身の引き締まる思いがした。
本法寺本堂にての法要
役員会会場
巴の庭を眺めつつ抹茶一服
役員会終了後、夜はANAクラウンプラザホテルにて懇親会が和やかに開かれた。全国の理事を始め、翌日の玉林院茶会を担当される東京、神戸の社中が集う。このたびは特別に、ご招待のお客様として、本法寺ご住職ご夫妻、安立寺ご住職、副住職、大徳寺玉林院ご住職ご夫妻、そして流祖出生地から前新宮商工会議所会頭の瀬古伸廣様ご夫妻、茶舗の宇治小山園の小山元治様、京錺り師竹影堂榮眞様にご参加いただくことができた。
家元は挨拶の中で、流祖不白が京都修業時代に臨済宗玉林院と日蓮宗本法寺とそれぞれにつながりを持っていたことについて触れられた。家元が両寺院との交流を復活させる事に努力を惜しまないこと、さらに京都に江戸千家の活動の場を無理なく拡げてゆきたいという熱意が感じられるものであった。
乾杯の後は、京料理を楽しみつつ歓談。さらに余興として宮川町の舞妓さんの踊りを鑑賞。頼もしい博之氏の司会により夕食会の時は流れ、初の京都での催しはお開きとなった。
宗雪宗匠 挨拶
本法寺貫首瀬川日照上人 祝辞
宮川町の舞妓さんの舞
福引景品は家元筆「初音」の短冊