本年、九月二十九日、蓮鶴先生の三回忌を迎え、菩提所安立寺にて、川上家ご家族、ご親族により法要が営まれました。
翌日の九月三十日は、帝国ホテル孔雀西の間にて、「川上蓮鶴大姉を偲ぶ会」が催されました。楽しい集いを好まれました蓮鶴先生を想い、宗雪宗匠のご発想にて、趣向を織り交ぜながらの会となりました。
丁度、当日は大型台風が北上という天候にもかかわらず、二百八十三名の方々が参列されました。地方不白会からも、蓮鶴先生とご親交の深かったご高齢の方々を含め、多数ご参加されました。
待合コーナーに、蓮鶴先生の遺品、好みもの等が展示され、参会者の方々は、懐かしそうに御覧になられました。
御家族 供花 拝礼
開宴前には、家元ご家族のみで、廣徳寺福富海雲和尚の読経による献花参礼が行われました。
開場と共に、参列者の代表の方々の献花拝礼も行われ、着席後、千枝様と法子様により、茶、菓子が遺影に供えられました。菓子は空也さんの伽藍餅。供茶点前が始まると同時に篠笛が奏でられました。加茂川逍遥という曲で、加茂の流れに清められた心地となりました。
施主川上宗雪宗匠のご挨拶は、生前の蓮鶴先生が三兄弟に公平であったこと、そして弟子に対してはそれぞれに相対したということを教訓としてお話し下さいました。
献花 拝礼
献盃の後、会食中にテーブルスピーチがありました。殊にご長老の方々からはしみじみとした心にしみるお話がありました。
スライド上映は楽しいサプライズでした。蓮鶴先生がご先代に嫁がれた頃の写真から、三人の子育て時代、お嫁さん達との仲よきお姿、御社中の方々とのユーモアを交えた楽しき風景、お孫さんたちとのひととき、などのスライドに、博子様の解説もあって、開場は涙と笑いにあふれました。
柳家一九師匠による落語「一目上がり」が笑いを誘い、参会者の皆さま、悲しみの中に微笑がこぼれる風景となりました。おしまいの川上宗康様の御礼の挨拶は、母上様の懐の大きさに感謝し、遺影に向かい「おふくろさん、ありがとう」で、この偲ぶ会は閉会となりました。
参列者の方々との御挨拶
供茶/供茶点前
施主 挨拶
篠笛演奏 藤舎理生様
来賓代表 茨城不白会 塙宗枝様 挨拶
献杯 高橋泰平様
テーブルスピーチ 三田宗明様
家元からの色紙 岩崎宗蓬様
九十歳を越えた方々に贈られた
スライド上映
スライド解説
落語 柳家一九師匠
御礼 挨拶
待合の遺品展示コーナーにて