初座の挨拶。露地の様子から寄付の掛軸、そして本席の掛物の内容の話にゆっくり時間がかけられる。
舞台の背面に、焦点となる所作、道具などがクローズアップされて映し出された。
講師は川上博子先生
「陰でご相伴させていただきます。奥に控えておりますので、ご用の節は……」
「よろしければ、是非ご一緒に如何ですか」
徳利とぐい呑みで、客同士、馳走をいただきながら飲み交わす。酒杯の交換なども。節目のゆっくりタイム。
八寸。興味深く山海の珍味を拝見。「この鮑は……」
一口吸物の蓋に、亭主自ら八寸の肴を。
湯斗も済み、後始末。
初炭の点前。拝見で主客交流。
後座。中立ちの後、雰囲気が変わり、心地よい緊張感の中での濃茶点前。茶事の流れの頂点。
濃茶が済めば、リラックスして薄茶。和やかな会話。諸道具を拝見しつつ。惜しみながらのお別れ。