2020年6月1日
稽古再開に思う
御堂島良子(長野不白会)
長野県で緊急事態宣言が解除された六月一日、お稽古が再開されました。
「家元稽古場におけるコロナ対策」を基に李宗福先生が細やかな配慮をしていただき、いつもと同じようにお稽古に励むことができました。
和韻点ては、私にとってははじめてのお点前で、流祖没後二〇〇周年を記念する全国大会で、孤峰忌にあたる二日目に家元が点てられたということを、後に記事により知りました。
「人類はいままで、時代を先取りしてくれた先駆者により導かれてきた」
コロナ禍に関わるある研究者の言葉ですが、
家元ご考案の和韻点ては、今の状況に相応しいお茶の点て方だと思います。
当たり前のようにお茶室への木戸をくぐり、先生が丹精を込められたお庭に心和ませていただきながらお稽古に励むことのできる日常が、なんと幸せなことかと、改めて感じる日々であります。
七月最初のお稽古は、佛国寺石雲和尚様の「一志一道」のお掛け軸の前で心静かに和韻点てのお点前を学びました。
「惑うことなくひたすらに励むことこそが一期一会」と、心に深く刻ませていただきました。
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