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2019年8月3日

「盛夏の茶」と「テーブルでの濃茶」

松本宗実(長野不白会)

 里山にある我家はクーラーの設備は無く、扇風機ですら一夏に数回稼働する環境です。真夏日となった八月三日に茶友二人と旅で求めた道具を使って「琉球茶会」をしました。その後、テーブル席が無い為、ダイニングキッチンに席を移してテーブルでの濃茶をお伝えしました。
 正客は九十歳で、六月には熱中症で救急搬送された茶友。 お家元が日頃おっしゃっている「散らかっている部屋を少し片付けて!」は手が廻らずじまいでした。
「茶室が無くてもこんなに簡単にお濃茶が出来るのね」「
「これだったらお茶の経験の無い人にもお濃茶を味わってもらえるわね」
と盛り上がりました。
 深く考える事無く、お濃茶は畳に正座して......と思っていた七月十日までの私。お二人の嬉しそうな会話を聞きながら、十一時席入で始まった「盛夏の茶」と「テーブルでの濃茶」は四時におひらきとなり、楽しく充実した一日が終わりました。
 長野と埼玉を半月ずつの落ち着かない生活を送っている私ですが家元の考案されたテーブル花月やテーブル濃茶を支部の方にお伝えしたり、茶友と楽しんでいる一端をお知らせしたくペンを執らせていただきました。

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