2011年7月1日
紅花山芍薬に魅せられて
西山宗稔(高知不白会)
雨に濡れる紅花山芍薬
この花のこと、生まれて初めて知りました。昨年愛媛の友人の山荘で写した絵はがきです。
余りの美しさに、今年も咲き始めましたとの知らせを受け、梅雨の最中でしたが車でかけつけました。
その山荘に咲く雨に濡れた薄紅のあでやかさ、可憐さは喩えようもなく美しく、思わず感嘆の声をあげました。昔、愛媛の皿ヶ峰では林床の中によく見かけたそうですが、その美しさゆえの盗掘、自生地の開発などで今では絶滅危惧類として指定され、幻の花とのことです。
後日調べたところ、北海道、九州まで広い地域に分布していたとの事、東京の高尾山にも見られたそうで、知らなかったのは私だけだったのかも知れません。北海道標茶(しべちゃ)では、町の天然記念物に指定されたとのこと。
十三歳でお茶のお稽古をはじめ七十年、はじめて出逢った紅芍薬の花の美しさに魅かれ、一筆したためました。
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