東京の家元研究会に参加できなくなって三年になります。オンライン配信で勉強をさせていただけますことを有り難く感謝いたします。家元邸の花月の間、床は酒井鴬浦の双幅、白桃と八重桜の図が飾られており凛とした佇まいに懐かしさを感じました。今日は亭主を雲鶴先生、半東は家元、客三名で、テーマは今年の課題「自宅の茶」です。
初座は、主、客ともにお弁当の持ち込みという新しい試みで食事が始まりました。家元の半東を拝見するのは初めてで、目を凝らして観ておりました。家元の丁寧な身のこなし方、客への気配り、間の取り方など流石だなあと魅入った次第です。食事中は、主、客ともにおのずと和やかさが生じ、お話も弾んで笑顔、笑顔でこちらにも楽しさが伝わってきました。後座のお濃茶の時には静かで厳かな緊張感が漂っていて茶事の流れのなかではこの雰囲気でが大切な事と思いました。今日の「自宅の茶」とても勉強になり、特にお弁当の持ち込みは気に入りました。
さっそくトライしてみようと思います。
(久留米:下津浦靖雪)