2015年9月13日
亭主のあるべき姿とは
博子先生招請研究会
福士宗信(岩手不白会)
去る九月十三日の日曜日、岩手不白会で家元夫人川上博子先生をお招きしての年に一度の研究会が盛岡市中央公民館で開かれました。参加者は八月八日に白寿を迎えられた岩手不白会名誉会長の三田宗明先生を筆頭に教授陣四十人余りです。テーマは「三方飾り」、茶碗と茶杓、茶入の三点いずれもが思い入れのある道具で、お客様をおもてなしするというものです。お茶事形式で初座に一献差し上げるという形で行うことになりました。
研究会でははじめに博子先生が「三方飾り」の意味と由来、そして今日の考え方など丁寧にご説明いただき、その教えを胸に三人のお客様を一生懸命おもてなししました。昼食後は、夏休み中にお家元とヨーロッパ旅行をされたホットなお話があり、参加者たちは居ながらにしてイギリス、フランス、イタリアの美術旅行を楽しませていただきました。またお話の際ご旅行にも持参された素晴らしい茶籠でお茶を点てられ、三田先生たちに振る舞われました。そのさりげない博子先生の所作に亭主としてのあるべき姿を見ることができ、とても楽しい研究会でした。
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