2015年7月5日
「美しい所作と花月を学ぶ
博子先生招請研究会
田中宗淑(熊谷不白会)
七月五日、熊谷市の星渓園にて、博子先生をお迎えしての初めての研究会が行われ、会員五十一名が皆楽しみに参加しました。課題は、「立居振る舞い」と「花月」でした。
立居振る舞いの基本では「お客様がいて自分がいる。立居は、自分の呼吸だけでなく、相手に合わせることが大切、相手がいての動きである」「立ち上がる時は煙が立ち上がるように、座る時は水の中に沈んでいくようにと蓮鶴先生から教えていただいたことをイメージしている」とお話がありました。博子先生の見本の後、皆一緒にやってみました。立ち上がる時は女性は踵をつけること、座った時の手の位置など美しい所作を学ぶことができました。
体重の増加や筋力の衰えなどを言い訳にしておりましたが、博子先生の美しい動きや常に相手を気づかう心持ちをお教えいただき、普段の生活の中でも少しでも気にかけて、美しい所作ができるようにしたいと思いました。
続いて花月では、床に家元のお軸「花月 互いの動きと自在な展がり」を掛けました。博子先生には花月の一連の動きを見ていただき、替え札を請求する際の折据の廻し方、折据の位置、茶碗を置く位置など、細かなご指導をいただきました。また、立ち上がって下がる際のきれいな足運びも教えていただきました。
お昼をはさんで、午後からは濃茶付花月を、お点前の方も共にお濃茶をいただく形でご指導下さいました。お詰から、濃茶を点てた方に運ぶ際の服紗の扱いや、亭主は濃茶点前を「正客に」とお願いすることもある等教えていただきました。
次々と出る質問にも優しく丁寧にお答えいただき、美しい所作、そして相手に合わせることの大切さ、花月の奥深さと楽しさを学んだ充実した研究会となりました。
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