2011年6月12日
台飾りを学ぶ
宗康先生招請研究会
水田宗栄(久留米不白会)
梅雨入りをしてまもなくの六月十二日に、久留米高牟礼会館に宗康先生をお迎えして、「台飾り」と「濃茶続き薄茶」の研究会が行われました。
日頃、お稽古をしたことがない「台飾り」のお点前を仰せつかりました。
はじめに宗康先生より、「台飾り」の成り立ちと目的、亭主の心得等のお話を伺いました。
江岑宗左が紀州候へお茶を差し上げる時に、棚に台を飾り、点てたお茶を台に乗せて差し上げたことに始まるということでした。
貴人は必ずしもお茶に精通した方ばかりではないので、退屈させずお茶を愉しんでいただくにはどのようにしたら良いか、などのお話をしていただきましたが、難しい課題がいっぱいです。
いよいよお点前が始まり、貴人にお茶を差し上げることになりました。
美味しいお茶を、お客様に差し上げるのが第一義と、いつも教えていただいていますのに、お点前中は心にゆとりがなく、お茶の量、お湯の量が不加減で美味しいお茶が点てられませんでした。また、お客様への心配りもほとんどできず、反省しきりです。
お点前もさることながら、お茶の心を体得することがいかに難しいかということを強く感じております。
日頃、何気なくお稽古している所作についてもご指導いただき、「初心を忘れずに」を心に刻みました。
役目を終えて庭に目をやると、雨に濡れた紫陽花が輝くように咲いているのが、印象的でした。
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