2008年6月1日
力の入ったはじめての茶杓削り
宗康先生招請研究会−【茶杓削り】
小川宗美(新潟不白会)
かい先の削り方を熱心に見る
宗康先生をお迎えしての茶杓作りは、とても楽しい講習会でした。
茶の湯という日本文化の中で竹が素材となり形作られたものは沢山あると思います。その一つが茶杓です。茶杓や茶筅なくしてお茶を点てることはできません。
宗康先生より手順のご説明の後、いよいよ作業開始です。まず、かい先を作るための竹をローソクの炎で加熱し冷水中で一気にカーブ。折れる寸前までの力加減は難しく慎重になります。次に節を境に削るのですが、宗康先生の「そんな削り方じゃ駄目だよ!!」の声が私の手元に向けられているとは露知らず、ひたすら寡黙に削っておりました。一本の竹は、宗康先生の手によって茶杓らしく変化いたしました。しかし、私の手に戻ってから、節上は削りすぎで細くなり、時間とともに平らになったかい先は、竹とんぼのようになってしまいました。
力作の茶杓がずらりと並ぶ
終了後、会場は宗康先生のご批評と茶杓プレゼントでとても盛り上がりました。残念ながら抽選にはもれてしまいましたが、楽しい一日でした。また、機会がありましたら参加したいものと思っております。
そして最近は、茶杓を拝見する時の気持ちが、以前と変わってきたことを実感しております。
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