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2024年6月11日

2024年度 家元教場研究会レポート(5)

家元教場研究会 古典「唐物」「盆点」

(火曜B組) 大野宗育

 唐物の書物に、「~但し炉の時は四畳半にても台目に居る」とあり、これまで唐物の稽古をする時、炉の時は台目でするものと思っていましたが、なぜ「台目」なのかということには思い至っておりませんでした。
 今日、茶室の出来ていった流れをあらためて学び、古風では風炉で正面を向いていたのが、炉が出来て、風炉があった位置の「隅炉」から「向切」そして「出炉」が出来て、道具に向き合っていたのから、だんだんと客に近づいて斜めに居るように客に近づいていき、道具を流して置くようになったという経緯を学びました。
 逆に唐物点前では道具を大事に扱う為に道具を正面に置く。「台目に居る」の意味がよく理解できました。

青磁香炉 竜泉窯 南宋時代
堆朱長盆 明時代

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