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2019年11月20日

二〇一九年研究会感想

家元教場研究会 

加藤宗克(東京不白会)

 今年(二〇一九年)の研究会の感想を述べさせていただきます。
体操十種について……
 研究会での体操のお陰で関節のまわりがほぐれるせいか、身体が軽くなったように感じ、普段運動不足の私には大変効果があるように思います。特に動作と呼吸を連携させて行うことを意識するようになりました。スポーツの世界ではよく「心技体」といいますが、お茶の世界でも心・技ばかりでなく姿勢をはじめとする「体」の重要性を改めて認識するようになりました。あとは日々継続して実践していくことだけですが、これが難題です。
小習……
 掛物の扱い、風炉の灰の作り方、茶掃き、茶入の扱いなど手本を示しその後実践させていただき、つい自己流になりがちなところ、基本の取り扱いを勉強することができました。特に風炉の種類と灰型が参考になりました。
テーブル茶……
 テーブルでのお盆点ということで気軽な席の中に濃茶、花月、一献付を工夫しながら取り入れる方法について学びました。
 特に花月は稽古性の高いものと考えていましたが、テーブル茶で行うことで主客間でのゲーム性が高まったように感じました。一献付テーブル茶では半東をしましたが、茶碗やお道具の拝見などが主客間で円滑になされるため、いつもより半東の動きが少なく若干とまどいを感じました。
 末客として参加した際は、亭主と客の距離が近いせいもあるのでしょうか、一座の中にくつろいだ雰囲気が生まれ会話が弾むように思われました。亭主をなされた仙台の伊達様から来歴など詳しく伺うことができ、親近感が一層増しました。
 今回のテーブル茶を通して亭主と正客の会話の進め方や日常生活の中にお茶事をどう取り入れていくかなどいろいろと勉強させていただきました。
 その実践のためには断捨離と部屋のリニューアルが欠かせないと考えているところです。計画倒れにならないように無理せずに進めていこうと思っております。

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