2019年4月16日
2019年度 家元教場研究会レポート(2)
基本(体操十種・小習・テーブル茶) 第一回
体操継続とテーブル茶
西谷宗晴(火A:東京不白会)
年々体力の衰えを感じておりますので、課題の体操十種は体力維持には大切な事と実感しております。なかなか難しくて覚えられず困っています。継続は力なりと言われておりますので、続けることが今の私に課せられた事と受け止めております。
私の一番の難題は正座が長くできないことです。今回のテーブル茶では家元のお点前でお客様がお濃茶をいただき、座がとても和んでおりましたので、私も自宅の応接間の椅子でお濃茶でお客様におもてなしできればと思いました。令和の時代を人格と品格とを目標に日々を過ごしてゆくことができれば幸せと思っております。研究会を楽しみにしてがんばります。
テーブル濃茶の半東
山崎裕雪(火A:東京不白会)
当番としてテーブル茶でのお濃茶の半東をさせていただきました。午前中の体操で身体も身軽になり、動きもいつもより軽やかになったような気がしました。テーブル茶の半東ですので、それほど動きはないのですが、事前の準備とお客様のご案内、お菓子をお出しする等を行いました。
テーブル茶というと、本来は会話もはずみ、和気靄々とした雰囲気の中でお菓子とお茶をいただくイメージでしたが、
お濃茶となると全く違い、厳粛な空気感で静かに行われました。いつもより凝縮された空間で亭主とお客様が向かい合い、無言で全員の視線が一点に注がれている様子はテーブル茶とは思えない緊張感でした。
テーブルを挟んで、正に目の前で家元のお点前を拝見できて、お客様にとっては夢のような時間なのではないかと思いました。ただし、お点前をする方にとっては、とても緊張しそうです。家元も濃茶をするにはこの距離は近すぎるとおっしゃっていました。
今回テーブル茶でのお濃茶、とても勉強になりました。炉や風炉がない場所でもお濃茶が点てられます。型を大切にしつつ、その場に応じた型にはまらない試みも大切だと実感しました。今後、実践してみようと思います。
毎回、新しい気づきがあり、次回の研究会もとても楽しみです。
テーブル濃茶を実践
茂木宗秀(火A:東京不白会)
心に残ったことはテーブルで行われた濃茶でした。和気靄々と皆さん楽しそうでした。それでいてきちんとした濃茶でした。家でも行ってみたいと思いながら帰りました。
ある日旧友人から電話があり、連休に三人で遊びに来たいと連絡がありました。これは良い機会だと思い、実践してみることにしました。古いテーブルを出して布をかけ、軽い食事も用意することにしました。薄茶を飲むくらいで何も判らないということなので、お弁当にし、テーブルに用意してからお客様に席に着いていただき、一献と椀物を出しました。食事を終え、お菓子を出して中立ちし濃茶と薄茶を出しました。友人の感想は、テーブルなので気負わず楽しかった。濃茶は初めての味でよくわからないけど、甘かったと言ってました。季節が変わったらまた来るそうです。
皆の顔を見ながらおしゃべりし自分も楽しく過ごせました。茶事もお客様に合わせた形で行えばいいのだと思いました。
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