山口三男(歯科医(佐賀県))
先日、家元が自宅にお越しになるという事で、私も参加することにしました。当日、お客様に少し緊張気味な挨拶をした後、席に着きました。作法を全く知らない私に、妻は懐紙を渡して「皆様のされるように」との一言のみ。額にうっすら汗が浮かんだのを覚えています。会食中、皆様が私のたわいのない話にもにこやかに対応して戴き、少しずつ気持ちが楽になってまいりました。その後濃茶をいただく事となり、静寂の中、釜の湯の「シュー」という響きのみが部屋に広がり、非日常の心地よい緊張感に包まれている感じがし、とても新鮮な体験をさせていただきました。