2017年5月28日
仙台藩のお姫さまの遺愛品を用いて
家元招請研究会
蟻川宗順(群馬不白会)
遠隔の中之条町に家元、会長をはじめ五人のお客様をお迎えしました。
皆さん到着し、寄付から家元の声が聞こえてきます。夢ではなく、私の家においてです。気を静め席入りし、いつもと変わらぬ家元の姿を拝見し、ほっとしました。家元が自然の風を希望されたので、クーラーを止め五月の爽やかな風の中、茶事を進めました。
季節がら山菜中心の粗飯を召し上がって頂きました。後の反省会で指摘がありましたが、料理の品数は少なく、ゆっくり味わえる事が大切とのこと。本当にそうでした。限られた時間に用意した品をお出ししなくてはと、気持ちが急いてしまい、亭主の都合を優先し、召し上がるお客様の配慮を忘れていました。大切な課題となりました。
中立ち、後座の準備。床に菖蒲の花、仙台萩、風露草を飾りました。後座、つづき薄茶でお茶を召し上がって頂きました。
当日の道具ですが、主人の父親の伯父に仙台藩のお姫様、桃子さんがお嫁入りして来ました。若くして亡くなり、形見となったお嫁入り道具の茶道具を使いました。長く使われる事もなく平成の年、この日にお家元、皆さまに御覧頂けたこと、さぞ喜んでいることと思います。桃子さんを忍び、仙台萩を席に添えさせて頂きました。
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