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2015年9月6日

貴人として体験

家元招請研究会

石川宗享(青森不白会)

 本年度二回目の家元招請研究会が、九月六日青森市善知鳥神社でおこなわれました。お家元、博之様おそろいでお越しいただいての青森での最初のお勉強会となりました。
 テーマは「台天目」。寄付には一服の絵が掛けてありました。善知鳥という鳥で、今はほとんど見かけないものの、青森市の鳥として名が知られております。棟方志功画、本席の床も志功書の大きい字で「善知鳥神社」と一行書きでした。及台子は落ち着きのあるどっしりとしたもので、毛氈の上に座布団が敷かれ、ご丁寧なおもてなしでした。点心とお酒をご馳走になりまして、ご亭主の柿崎様には、大変お世話になりました。
 お家元は以前から軽いおつまみと飲み物でお客をお迎えすることが大切と提唱されています。普段の稽古と相伝物としての稽古は違いはあるのかも知れませんが、底に流れるのは同じかも知れない、と思いました。静かな時間のなか、ゆっくりとした動作で振る舞い、そして頭を先々に巡らして次の動作が自然に流れる。そんなことができたらこれが茶の湯の道として人生の道として、大げさかもしれませんが、大切なことと感じました。

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