2015年8月30日
準備することの奥深さを知る
家元招請研究会
太田理恵子(福島不白会)
八月三十日、郡山市の麓山荘で「小習」の研究会が行われ、お茶を点てるまでの準備の心得や仕方等をご指導いただきました。始めに、床の間にお軸を掛ける、箱からお軸を出し掛け紐や風袋の扱い方、床のどの位置にどのように掛けるのか丁寧にご指導いただき、今回は横軸「喫茶去」を自在を使って矢筈で掛けました。
花の準備は、掛け軸との位置関係、大きな口の花入に活ける場合の止め木をの使い方を指南いただきました。さらに丸灰の風炉にお炭を入れる、煙草盆の火入れを整える事を博之様に教えていただきました。茶器を清めてお茶を入れる準備がいかに大切であるかを思い知らされました。
準備が整ったところで茶室を見渡すと、目に映るものは何をとっても大事に思え、その上での茶席であると実感しました。
日頃のお稽古も準備は先生任せ、宗匠が言われた「殿様稽古・お嬢様稽古」そのものでした。準備とはこのように気を配り、奥深いものであることを今更ながら痛感しました。点てた薄茶を「美味しかった」と言っていただき、とても励みになりました。
研究会の終わり、お家元からお辞儀の仕方を伝授いただき、思い出深く今後の動作に活かして行きたいと思いました。
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