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2015年6月21日

新しい試みの且座を学んで

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家元招請研究会

小川享雪(大分不白会)

 「且座 主客役目を果たして茶の湯一会を試みん」
お家元筆、持参された掛物が床に掛けられました。「主客役目を果たして」その言葉にはっとしました。準備、手順の多い且座。初めて亭主を務める私は、自分の行う手順、タイミングなどの事ばかりを考えていました。亭主の役目とは……。本来の目的の為に準備がどれだけ大切なのか……。お家元、博之様より花、炭、香の支度について、どのような事を考えて準備をしなければいけないか、お話と実践でとても細かく教えていただきました。準備を大切に行うことが、お客様への『サプライズ』につながり、『サプライズ』をお客様と共感、共有できること。今更ながら、気づくことができました。
 そして、今回の研究会では、且座に一献、八寸をもうけること、中立をすることを経験しました。美味しい料理とお酒に緊張もほぐれ、楽しいひと時が生れ、そして中立は、後座濃茶への覚悟、よい緊張感の時となりました。
 終わった後、見学の方から「お当番のみなさんのチームワークがとても良かったですよ」との労いの言葉をいただきました。当番がそれぞれの〈役目を果たす〉事ができたのかなと、嬉しく思いました。 〈役目を果たす〉、これからもいろいろな場面で私の課題になりそうです。

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