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2014年10月4日

家元にお越しいただいて

家元招請研究会

伊藤宗翠(新潟不白会)

 今回で「自宅の茶」を担当するのは五回目です。寄付に会津八一の句の色紙を掛け、本席には初めてお当番をしたときに宗匠からいただいた「清秋」の色紙を表掲げました。予感通り我が家に宗匠がおいでになりました。びっくりしましたが、嬉しくもありました。主人には事前にお願いし、宗匠をお迎えしてもらいました。
 我が家は普通の二階建ての住宅ですが、息子が東京に就職し、二階が空きましたので、老後は楽しいお茶で過ごしたいと思い、水屋、和室、立礼席(寄付)に改造しました。
 初座が始まり一献差し上げると宗匠より、主人にも仲間に入ってもらってくださいとお声がかかりました。私はびっくり仰天で、もうなるようにしかならないと思い、主人にも入ってもらいました。我が家の家族構成、主人が戦争で学童疎開したこととか、白根名物大凧合戦などの話でなごやかになり、初座に時間をかけてしまし、お炭、後座の濃茶は省略し、お菓子と抹茶のみとなってしまいました。宗匠、お客様にはすまないことをしたと反省いたしました。
 翌日は新潟市の護国神社斎館に会場を移し、中野支部長が亭主となり、宗匠はお正客に、私はお詰めをさせていただき,お茶事のお勉強をさせていただきました。二日間とも私には有意義なお勉強会でした。

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