2011年11月22日
岩手不白会研究会レポート 2
家元招請研究会−【茶事の実践】
岩手不白会
「茶事の実践」の家元招請研究会各席の茶事のレポートから2席を紹介します。
この2席を含む全19席のレポートは、
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●岩手不白会研究会レポート2(全19席)
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◎茶事の実践研究会
平成二十三年十一月二十二日
亭主 田中宗玲 場所 拙宅
客 菊池宗和様 小田島宗寂様 福士宗久様
(会記省略)
(客の感想)
その素晴らしく清々しい雰囲気の茶室に鬼霰の広口釜が圧倒的な存在感を放っていました。寒さも深まっていたこの時期には暖かい湯気と立派な胴炭が何よりのごちそうに思えました。また、食べ切れないほどの美味しいお料理に亭主の心遣いを身にしみて感じ、相客さまと共にその後の席の和気あいあい振りを十分に楽しんだ研究会でした。
田中先生の優しいお人柄が表れたお茶席だったと振り返り思います。
(亭主の感想)
お客様三名、亭主、半東、水屋、社中のお手伝いをいただき亭主を務めることになりました。日々ばたばたと生活している私には、時間内での茶事の実践で、お客様のおもてなし、気配り又、心の大切さ等々実感しました。
今後益々心新たに精進したいと思っております。
◇ ◇ ◇
◎茶事の実践研究会
平成二十三年十一月二十三日
三田宗明宅 聴雪庵
正客 お家元様 次客 沢田宗彦様 詰 小苅米宗翠様
亭主 三田宗明 半東 三田宗廣 水屋 澤野宗桂
(会記省略)
(お家元からいただいたお葉書)
「医家三代の館つましやか
紅葉して金色浄土ここにあり 雪」
この度は懇親の茶事にお招きいただきありがとうございました。
(沢田宗彦先生からのお手紙の中から一文)
亭主と正客の家元音のお話のやりとり、お互いに心から敬い自然体で喜びを分かち合いながらお茶事が進み、同席の私は胸が熱くなりました。お茶事の素晴らしさを切実に感じました。
……………
小苅米宗翠先生には、お詰にて大変お世話になりましたのに、早々と御丁寧な御礼状を賜り、お濃茶が熱くて美味しかったとお書き下さいまして嬉しく存じました。
(亭主の感想)
老齢の私は今回の茶事は最後の御指導いただけるお茶事と思い、張り切って参加致しましたところ間際になってお正客様にお家元様と伺い驚きやら、うれしさやら、おそれ多い感情に心は乱れました。その上、沢田大先生までお迎えすることが、決まり、心の動揺は隠し切れませんでしたが、幸いお詰が小苅米先生でしたので、意を決して、身体は不自由でも誠心誠意おもてなしを致すべく務めました。思うような充分なことは出来ませんで申し訳なく思っております。でもお茶事の高尚な交わりをご熱心に永年にわたり御教導下さったお家元の有り難いご恩を今回の茶事であらためて深め感謝申し上げております。
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