2010年5月5日
充実した研究会
家元招請研究会−【基本】
岡林宗翠(高知不白会)
家元による見本の点前を注視する参加者
風薫る五月五日、高知城ホールにて、「基本」の家元招請研究会が行われました。
午前中、まず基本の大切さを解説していただき、柔軟体操で身体を十分にほぐし、心を整えた後に、立居、挨拶の実践指導を受けました。
続いて寄付にて、亭主の迎え付けの後、客入席。床には、家元自筆のお軸「郭公自南来」、まさに新緑の中からそのさえずりが聞こえてくるように感じました。
私は、亭主の代点で、初炭点前をさせていただきました。心地よい緊張感の中、家元から、たいへん分かりやすくアドバイスをしていただきました。
繰り返し基本の所作を学ぶ
昼食の後、客は寄付でお菓子をいただき、亭主がお花を生け、点前畳、踏込畳を拭き、水指、茶入を飾り、お迎えに行き、客入席。濃茶点前の途中で、服紗さばき、茶筌通し、茶入、茶杓の拭き方、一つ一つの基本と流れを丁寧にご指導いただき、奥の深さをあらためて痛感いたしました。後炭の乱組みは、家元に組んでいただきました。
後炭点前、お薄点前と続き、出席者全員でおいしくお茶をいただきました。最後に、「長息は長生きにつながる」と、呼吸法に関するお話をいただきました。活発な質問も出て、皆それぞれに、いろんな新しい発見と感動をすることができ、とても充実した研究会となりました。
そういえば、家に野鳥のさえずりを集めたテープがあったような……、今度、皆で集まる時には、そっと「郭公」の声を流してみましょうか。
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