2009年9月13日
朝茶事で亭主を学ぶ
家元招請研究会−【朝茶事】
保土沢宗喜(七戸不白会)
茶事の始まり–まず歓迎の挨拶
かすかな秋を感ずる九月十三日、家元招請研究会のご亭主役を務めさせていただきました。
準備を整えてお客様を迎え付けいたしました。掛軸は難解でしたので、お家元にお願いすると、すらすらと和歌を読み、詳しく解説をしてくださいました。
炭点前では下火が流れしまい、お炭を入れ直していただきました。濃茶の際に丁度よい湯加減になるよう、時間を逆算して下火の多少や炭の具合を考えることの大切さ、難しさを学びました。
懐石-亭主は自慢の酒を客に勧める
懐石の流れについても細やかなご指導をいただきながら、通常の茶事よりも献立を省略すること、朝茶らしいさらりとしたスリムな懐石でお客様をもてなすのがふさわしいことを教わりました。
中立では、半東共々少しほっとし、床には紅く割れはじめた山芍薬の実をジャワ籠に入れました。お軸の画賛「瓶内の花」と重ならないよう実を用いました。
雰囲気を改め、濃茶の世界
お濃茶を差し上げ、付お薄は半東が点てました。亭主はお客様と和やかな会話ができれば、と思いましたが、なかなか難しくスムーズにまいりませんでした。
全体的には、形式的なお辞儀が多いこと、また半東も丁寧すぎる点など、なかなか自身では気付かない点をご指摘いただきました。
これからは必要かつ十分な所作を心がけまして一期一会を楽しんでまいりたいと存じます。
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