2008年7月27日
朝取りの庭の野菜でおもてなし
家元招請研究会−【茶の湯実践】
遠藤柊雪(高田不白会)
採れたての野菜を使った点心
さる七月二十七日、まるで蒸し風呂のような暑さ、炎暑の中、家元招請研究会を致しました。
私もお招きする事になり、初めての経験ですので少々不安でしたが、ある物でおもてなしをと心に決めました。しかしお客様をお迎えするまでの仕度の大切さ、大変さを改めて知り、勉強不足が悔やまれました。お客様はお家元随行の郡司様をお正客に、あと三名の方でした。茶事が始まり、一瞬の緊張もとけ、終始和やかにお話が尽きない一会となりました。
茶事のあとの記念写真
一献には、朝取りの野菜を添え、中立ちの後、お茶箱でお薄を一服差しあげるというきわめて粗末な席でした。茶事の後、裏の畑を案内すると、キュウリの花、料理に用いた未だ熟さない小さな小さなキュウリ、ナス、茗荷等を珍しそうにしていらしたので、朝取りの残りのお野菜を紙袋に入れて差しあげました。
後日、東京で洋風の味付けにして召し上がったとうかがい、とても嬉しかったです。お茶事を通してお茶以外にも和が広がる喜びを感じました。そして反省会にはいろいろな茶席の様子をお聞きした後、お家元から「和」の色紙をいただき、よい思い出の初体験でした。
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