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2023年4月9日

笠間稲荷神社例大祭

香道志野流蜂谷宗苾宗匠

─新柳様による献茶式

新柳様

池内宗有(茨城不白会)

 四月九日、笠間稲荷神社において創建日のお祝いとなる例大祭が執り行われました。本祭はコロナ禍の沈静化により四年ぶりに招待客を招いての盛大な祭典でした。
 前日までの春の嵐も過ぎ去り、暖かすぎるほどの良いお天気に恵まれ、木々の緑も一層鮮やかな神社の境内には多くの方々がお見えになりました。神事の中では、恐らくはじめて新柳様による献茶式が厳かに執り行われ、落合先生をはじめ東京からのお客様も昇殿なさり、厳粛なひと時を過ごしていただきました。
 午後からはみなさまお揃いでお香席に入られて、志野流の若宗匠とご一緒に系図香に参加なさっていただきました。
 残念ながら時間の都合でお茶席にはお招きできませんでしたが、陰点てにて桜薯蕷饅頭と一緒に一服召し上がっていただきました。
 久しぶりにお客様を迎えてのイベントで、とても楽しみにしておりました。二カ月前よりお道具やお花、おもてなしの段取りなど、茨城不白会としてできる限りの事を話し合ってまいりましたが、当日は不手際な事も多かったのではないかと案じております。
 来年以降もつつがなく、そして様々な交流が以前のように行われていく事を切に願うばかりでございます。

●随行を終えて

          小林宗淳(東京不白会)

 笠間より帰り付けば廻りは若葉、一日の日差しの強さを覚えます。笠間稲荷例大祭献茶、新柳様淡々と奉仕。香の志野の若宗匠と気を合わせておられました。江戸千家後嗣の随行を無事済ませ、今生の栄と致しました。
 前夜晩餐の席、志野流の宗苾氏が宮司と対応。席を盛り上げて居られました。また行道香席いずれの場でも新柳様を気づかっておられる様子誠に嬉しく思いました。

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