2021年6月1日
茶の湯講座に参加して
池内有紀子(茨城不白会)
六月一日、水戸藝文センターでの家元による茶の湯講座に参加致しました。このところオンラインでのお教室が続いていた中で久しぶりに家元のお姿を拝見できる機会です。
演題は「自宅の茶のすすめ」。開演前より多くの講座生の見つめる中、演台を飾るお花を活けていただき、会場はすっかり魅入られていました。講義に先立ち、水戸までの道すがらに詠んだ句を三句、紹介くださいました。
青梅のまん丸肥えて苔の上
ときわ号蓮田の若葉揺らぎおり
筑波山 二つが一つに夏の雲
会場の雰囲気も和やかになり、お家元の緩急交えたお話しであっという間に九十分でした。
中でも心に残ったのは、茶の湯は人生の後半にこそ相応しい、気心の知れた友を招いて美味しいお茶とお菓子でもてなし、楽しいひと時を過ごすことの大切さ。
そして、日々の雑事の合間に時間や空間を意識的に作って自分のために一服のお茶を点てることの豊かさについてでした。
昨今の雑然とした日々の中で、落ち着いた楽しい時間を過ごす事ができ、素敵な一日となりました。
世の中が落ち着いて、日常が戻って参りましたら是非また茨城にお越しいただきたいと思います。
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