2014年4月13日
江戸千家 岩手不白会雪輪会 発会三十周年記念式典・茶会
千田文雪(岩手不白会・雪輪会前代表)
平成二十六年四月十三日、盛岡市中央公民館にて江戸千家岩手不白会雪輪会発会三十周年記念茶会を開催しました。峰雪会、清雪会、雪輪会の会員が百三十名の参加でした。
この会は三十年前に三田宗明先生が立ち上げて下さった、中堅者の研究会組織です。
式典に先立ち、物故者への黙祷、オープニングセレモニーとして顧問の三田宗明先生、岩手不白会会長の澤野宗桂先生はじめ、高橋、乳井両副会長様、歴代の雪輪会代表の方々による花寄が行われました。
式典では代表の挨拶の後、会長の澤野先生から日本文化の集大成としての茶道とその精神について、続いて顧問の三田先生からは雪輪会発会に至った経緯や会への期待などお話しいただきました。
岩手不白会 澤野宗桂会長の祝辞
雪輪会創設者で顧問の三田宗明氏
式典後は、八十名が三席に分かれてのお茶事となりました。
芙蓉席では初代不白を、椿席は八代一元斎、竜胆席は当代名心庵を顕彰するお席と致しました。
齢九十八歳を数えられた三田宗明先生が、三十年前にお家元の思いを実現なされたのがこの雪輪会と伺いました。会員一人一人の様々な環境も、また、社中という枠も越えて、江戸千家茶道が好きで集まった仲間が、日々精進できる会をお作り下さったお家元様、三田宗明先生、会長様、多くの先輩の先生方にただただ感謝するばかりでございました。
この日は盛岡には桜の開花宣言が出されて、青空に岩手山がくっきり浮かび、南部前会長様の笑顔が見えるような佳き日でございました。
●芙蓉席 …… 席主 南宗園
芙蓉席 床:大瓢箪画賛 流祖不白筆
●椿席 ……席主 沼宮内宗哉
椿席 床:花開萬国春 一元斎筆
●竜胆席 ……席主 金宗美
竜胆席 床:一座建立 名心庵筆
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