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2013年6月2日

マイ茶碗作り

小野寺宗錦(福島不白会)

粘土を捏ねる
 私達岩谷社中には、長年お稽古に通われている陶芸家の桑原さんという方がおられます。その方の作品は、地元の郡山の土を十年以上もねかせて焼き上げるもので、お稽古に来られる毎にお茶碗やら水指などをご披露してくださいます。私達はそれを拝見するたびに、自分で自分の茶碗を焼いて「マイ茶碗」をこしらえてみたいと話題にしていました。
 それはなかなか実現しませんでしたが、六月の日曜日に第一回の、社中のみの陶芸の時間をとっていただき、「マイ茶碗」作りが始まりました。
 桑原さんの指導の元、粘土を捏ね、手で筒状に形を整え、難しいところは桑原さんの手をお借りしながら、形成まで二回ほど通い素焼きをしました。釉薬をかけ本焼きするのは、桑原さんと自然の炎まかせの仕上がりではありましたが、世界に一つだけの「マイ茶碗」ができあがりました。
 大満足とまではいかなくとも、皆の作品には一人ひとりの個性が出ていて、普段のお稽古とまた違った楽しさもありました。宗匠のいつものお言葉の通りにこの「マイ茶碗」で、それぞれにお茶を点て友達を呼んで、小さなお茶事をしてみたいと、お話に花が咲きました。

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