2013年3月3日
「岩崎宗蓬先生を送る会」乾杯のご挨拶
青森不白会
岩崎宗蓬先生
長きにわたり江戸千家で茶の湯を学ばれ、青森不白会会長として、また、全国不白会常任理事、そして名誉理事として多大な貢献をされました岩崎宗蓬先生が、青森の地を去られることになり、青森不白会主催で「送る会」が開催されました。その際の岩崎社中のスピーチを、そのまま掲載させていただきます。
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「月日は百代の過客にして、行き交う年もまた旅人なり」
お稽古で先生のお宅に伺いますと、玄関のドアを開けた瞬間から、そこは別天地です。季節ごとに変わる床飾り、お道具は、普通ならガラス越しにしか拝見できないものばかりです。野に咲く花が、先生のおん手で床の間に生けられますと、一段と光を増します。
お花の大好きな岩崎先生に、MOA美術館の創始者岡田茂吉師のお歌を進呈させていただきます。
「美はしき 花に憧る人こそは 花にも似たる 心持つなり」
さてJR三島駅に降り立ちますと、そこには大きなおおきな富士山がドーンと眼前に迫って参ります。
最高の芸術品を求めて止まない岩崎先生は、ついに日本一のお山、富士山をお求めになりました。これからは富士山のふもとで「めざして百歳」です。
蓮鶴先生三回忌の際に、家元から贈られた色紙「めざして百歳」
それでは、岩崎先生が富士山のふもとで百歳を迎えられますことを、皆様と共にご祈念申し上げます手乾杯です。ご唱和お願いいたします。
「乾杯!」
どうもありがとうございます。
岩崎社中 奈良宗規 (平成二十五年三月三日、ホテル青森)
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