2011年1月8日
七事式で新春を祝う
ロサンゼルス不白会
ロサンゼルスで発行されている新聞、日本語新聞「羅府新報」に、ロサンゼルス不白会新井宗京社中の初釜が掲載されました。
以下、転載します(編)
七事式且座で、日頃の稽古の成果を
江戸千家ロサンゼルス不白会、新井宗京社中は一月八日、ロングビーチ自宅の鶴林庵で初釜を催し新春を祝った。
新井社中は日頃の稽古の発表を兼ね、特別正月行事として七事式の且座を行った。
床には「日々是好日」山下顕光老師筆の軸を掛け、棚は山田嘉丙作の木瓜卓名心庵花押入を使った。また、薄器に川北良造作の山中黒棗名心庵花押入、茶杓には十代川上宗雪名心庵作の「松の友」を取り合わせた。
七事式且座の稽古では、花、炭、香、濃茶、薄茶のうち花、炭、香は客方へ所望し、濃茶は東(亭主)、薄茶は半東が行う。まず札を引き各担当を決め、正客(花)は和具名幸子、次客(炭)は榊原美香、三客(香)はマーセリオ宗和、東(濃茶)は景山アン、半東(薄茶)は藤田宗明の役割で行った。半東は東の補助で通い役も行うため最初から最後まで気の抜けない気配りが必要である。
新井社中、記念撮影
七事式の且座は初座から後座へと展開する茶事全体の有様を学ぶ法である。最後の薄茶は廻し点てにして一同楽しみ、且座を通して茶事の醍醐味を学ぶことができた。一挙一動全ての立居振舞いに細心の注意を払い久しぶりに緊張感のある茶事を味わった。
また、懐石には新井宗京師の手造りのお節とお雑煮をいただき、最後に福引で無事に御初釜を終ることができた。本年も基本を大切に、そして日常の暮らしの中に茶の湯の精神を取り入れて行きたいと思う
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