2010年6月13日
上越茶道会茶会
高田不白会
宗康先生筆「青峰」
●席主をして……竹田隆雪
六月十三日、上越市内各流派の会員持ち廻りによるお茶会が、有沢製作所内茶室「一期庵」で開かれ、薄茶席の席主を務めました。上越茶道会は上越市内各流派有志約二百名程の会員で構成されています。現在の会長は当流の小川紫雪支部長です。朝から天候にも恵まれ、早苗の植えられている田んぼを目の前にお茶会が始まりました。
床に宗康先生筆〈青峰〉の扇面を掛けてみました。竹一重切に伊吹虎の尾等を入れました。木地の雪輪棚に備前の水指、赤楽の茶碗を主とし、棗は不白在判。蓮々斎の極のある町棗、埋木の茶杓を取り合わせてみました。初夏のすがすがしさを出そうとしましたが、なかなかうまくいきませんでした。そんな中でも道具組やお客様との応対の難しさなどに、次回の教訓を感じた一日となりました。
席中の様子
●お招きする立場で……浅野柚雪
今回私たちはお客様をお招きする立場での参加です。お呼ばれした際にはいつも心尽くしのおもてなしで毎回感激しておりますので、この度は皆様に喜んでいただけるよう席主をはじめ水屋一同精一杯務めさせていただきました。
しかし、いざお手伝いをしてみると、お炭、床、席の手入れ等々想像していた以上に細かい仕事が多く、また普段のお稽古ではできない貴重な経験もたくさんあり、大変勉強になりました。
無我夢中のうちに進んでいく中で、時折お客様から笑顔で「よいお席ですね」「おいしいお茶ですね」とのお声を頂戴し、感激も一入でした。ふと気がつくと初夏の妙高山を思わせるお菓子が、お庭の緑ともとてもよく合っていたように思います。
今回諸先輩の指導のもと、無事にお茶会が終えられたこと、大変嬉しく、また改めてお茶の素晴らしさを実感することができました。
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