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2009年11月27日

ご相伝式に臨んで

豊田宗恵(大分不白会)

 紅葉の美しい十一月下旬、家元邸花月の間にて乱飾のお許しをいただきました。
 心配されておりましたお天気にも恵まれ、無事にこの日を迎えられましたことは、支部長様をはじめ、諸先生方のお陰と深く感謝いたしております。
 一歩露地に踏み入ると、そこからはもう、お茶の世界、今迄感じたことのない清浄な空気に触れたような、心までも清められた感じがいたしました。
 まず、不白像にお参りをし、緊張の中席入りです。やわらかな日ざしと鳥のさえずりに少しずつ緊張も解けていきました。お家元様をはじめ、皆々様の清流のごとき所作に見とれ、奥様御手作りのお料理を美味しくいただきまして、とても感動いたしました。お許しをいただきましたことは、私の何にも勝る宝物となることでございましょう。私もお客様に心が届くお茶事ができますように、ますますお茶の道に邁進する覚悟でございます。

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