2009年6月21日
あやめ祭りに呈茶をして
伊東由実(福島不白会)
大勢のお客様でにぎわった体育館の呈茶席
薄紫の花菖蒲が美しく咲き乱れ、雨に打たれて艶やかさを増している鏡石鳥見山公園にて、六月二十一日、面川晴雪さんの席主で、あやめ祭りの呈茶席が開かれました。
前日から野点の準備を進めました。花の香る緑の芝生の上で情緒豊かに野点の気分を味わう予定でしたが、当日は朝から雨。体育館の一角に、立礼席を設けての茶席となりました。
体育館内では、あやめフェスティバルという、年に一度のお祭りで、大勢の人が集まっています。中には始めて茶席を見るという方もいて「どんなものか」という興味で席に着く方もおられました。午前中に二百個のお菓子もなくなる盛況振りでした。
無心になってお茶を点てると、騒音の中にさえ釜の沸く松風の音が聞こえてくる、不思議なほどに落ち着いて点前ができました。
あるご夫人が「抹茶はもっと苦いものだと思っていましたが、意外に甘くて美味しいものですね、普段着で入れるお席はよいですね」と言って帰られたのが印象的でした。
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