2024年4月20日
2024年度 家元教場研究会レポート(3)
家元教場研究会 古典「茶通箱」
(土曜B組) 一色宗海
「手の左右の扱いにとらわれるのではなく、茶通箱において何が大切であるかに思いを寄せること。箱には貴重なお茶が二つも入っている。自然と普段よりもより慎重に丁寧に扱うことになり、それは主客の交わりに思いを寄せることにつながる」「手の所作や箱自体に格式が宿るのではなく、お茶を持ってきてくださったお客に感謝し抹茶を大事に思い、共に美味しくいただくことにつきる」......と教えていただきました。
所作は目的のための手段であり、目的を達成するために何をするべきか、常に自ら考えることが必要だと気付かされました。
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2024年4月17日
2024年度 家元教場研究会レポート(2)
家元教場研究会 古典「茶通箱」
(水曜B組) 圡田宗充
茶通箱は「二種の茶の飲み比べがすべてである」という家元の言葉に強い印象を受けました。そうなると茶通箱を使った茶事での会話は、茶を飲み比べての話題が中心になる。そのためには飲みものとしての茶に対する深い知識と洞察が必要となる、これは学ぶ必要があると思いました。しばらくは美味しいお茶を点てることをテーマに茶を学ぼうと決めました。
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2024年4月9日
笠間稲荷神社 例大祭
池内宗有(茨城不白会)
本年も四月九日に、笠間稲荷神社において例大祭が執り行われました。ようやく桜も見頃となりましたのに、当日は朝方より春の嵐でした。
皆様には到着後、慌ただしくも、しかしつつがなく神事にご参列いただき、宗雪家元による献茶式、志野流蜂谷宗苾宗匠による献茶式も厳かに執り行われました。
午後より志野流香道による香席と、私たち茨城不白会のお茶席を設けさせていただきました。香席においては三種香に参加され、家元が参加者の中で唯一全問正解だったとうかがいました。
お茶席のしつらえは、お床の花はキブシとツバキ、お道具は、今年は茶碗、水差し、そして花入に至るまで当地笠間焼の作にておもてなしさせていただきました。茶碗は松井康成氏の若い時の物から、現在まさにご活躍中の作家による物まで幅広く揃えてみました。お茶席での雲鶴先生をはじめとする東京の皆様の寛がれたお顔を拝見しましたら、この日一日の疲れが吹き飛んでいくようで この例大祭にて、来年度以降も変わらず江戸千家とのつながりが続いていく事を信じてやみません。
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