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2024年3月31日

久留米家元招請研究会

家元招請研究会〈課題:茶通箱〉

西依宗直(久留米不白会)

 茶通箱は相伝のイメージが強く、箱を取り扱う作法にばかり気を取られておりました。初伝で茶通箱のお点前を習得するのは結構大変だと思っておりました。
 今回の研究会では、作法は大事だが箱の取り扱いにとらわれず、二種類のお茶を飲み比べることが大切であると知りました。
 先日、さっそくお稽古二種類のお濃茶で飲み比べを行ったところ、それぞれに感想が違って、お茶についての会話が弾みました。
 機会があれば今後もお稽古の時に茶通箱を使って、お茶の飲み比べを行い、皆で気軽にお茶を楽しみたいと思います。

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2024年3月17日

新潟家元招請研究会

家元招請研究会〈課題:茶通箱〉

中野恵雪(新潟不白会)

 午前中家元からお茶を運ぶ道具としての「茶通箱」が、水屋に置かれ、やがて表道具となり現在の姿となった変遷や意味についてお聞きした後で、体操十種から体をほぐすひとときを教わりました。
 午後は実践の場で「亭主」と招かれた「客」とで用意された二種のお茶を飲み比べ。香りや味の違いに驚きながら、五感でお茶を味わう中、「茶通箱」を通して心を合わせるということはどういうものなのか深く考える場となりました。
 家元の「お酒を飲み比べるように、お茶も実用的であるべき」とのお言葉が心に残りました。
 また、この日の掛け物は、不白が利休への敬意をもってあらわした一幅で、お持ちくださった家元のお心遣いにも大変感激いたしました。

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2024年3月13日

2024年度 家元教場研究会レポート(1)

家元教場研究会 古典「茶通箱」

(水曜A組) 松田宗啓

 茶通箱は相伝の時のみ行う点前と思い込んでおりました。日常抹茶をいただいたり、差し上げることが多い中、頂戴した茶を茶通箱を使ってもてなす事を思いつかなかった事を恥ずかしく思います。
 また他の相伝の点前と比べて、箱を扱う時の指の動きが難しく思えていましたが、指の動きにこだわらず、飲み物としての茶を「尊ぶ」気持ちがあれば自ずと所作に現れると伺い、大変良く分かりました。私も久し振りに箪笥の奥にしまってある茶通箱を使って友人と茶を楽しみたく思います。

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2024年3月2日

能登半島地震チャリティ茶会

今井宗美(新潟不白会)

 元日夕方新潟でも揺れを経験し、二カ月経った今でも市内西区では液状化被害で我が家で生活できない方もおられます。ましてや能登半島ではライフラインの復旧すら遅れているとの報道に、つらく困難な生活を続けておられる方々を思うと胸が痛みます。
 この度新潟不白会では三月二日、三日、能登半島地震復興支援のチャリティ茶会が行われました。両日共お雛さまもこごえるような雪のちらつく天候にもかかわらず、賛同いただいた多くの方々がおいでくださいました。かわいらしいお孫様とご一緒の方、久し振りの茶会ですとお話されておられた方。先生方が思いを込めて選ばれた輪島塗の棗をはじめ北陸の伝統工芸品のお品を前に、お客様とご一緒に能登の復興のこれからの前進を願いました。
 一日でも早く日常を取り戻されますよう、私たち一人ひとりが出来ることを考え行っていきたいと思います。 

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