○本日のオンライン茶会、濃茶のお点前は大変勉強になりました。服紗捌きの手の動きや間の取り方、柄杓の通り道、茶筌通しの茶筌の動きや角度など、本を読んでもなかなかイメージが掴みにくいのですが、画面越しでもお点前の流れを拝見させていただけると、一目瞭然でした。ありがとうございました。
これまで三回とも、夫と一緒に拝見させていただいております。私どもは直門ではありませんので、この茶会に参加させていただくと、江戸千家を親しく感じるといいますか、お仲間に入れていただけたような気がしています。自分でも不思議ですが、とても嬉しい気持ちです。
八月八日 東京 松本宗路
○新型コロナで様々な行事の自粛がされているが、このように家元をはじめ江戸千家社中の皆様とつながる機会をいち早く設けて下さったこと、本当にありがたく感じました。
また、遠方の方々や、海外にお住まいの方々ともオンラインでつながり、同じ時間をすごせたことも、とても貴重に感じました。対面でのお稽古で得られることの大きさはこれまでと変わらないと思いますが、これからの時代のコミュニケーションや学びの場の一つとしてオンラインの行事がございますと、子育てや介護など家庭の事情でなかなか外出が難しい人にとりましても、参加しやすくなるのではと思いました。
八月十日 東京 山本宗英
○この度の研究会は、新型コロナウイルス感染症予防の為オンラインでの研究会でした。家元とマスク姿の新潟の皆様、それぞれ画面にライブ映像として映し出され、お元気な様子にとても嬉しい気持ちになりました。まず、なかなか拝見することができないお道具の数々……沖縄ガラスの花入の美しいグリーン、お炭点前での炭取り「蛍籠」は実際に近くで拝見してみたいと強く感じたお道具でした。なにより、家元、奥様、新柳様、ご家族揃ってのご様子に、大変感銘を受けました。ありがとうございました。
九月六日 高野宗英
○家元による濃茶点前を拝見しました。所作のひとつひとつに一服への覚悟が感じられ、無言の中、濃茶の世界に引き込まれました。新柳さまがお軸やお道具をカメラで映してくださって、充分に見せていただきました。
香合の蓋の内側に風神の姿があり、九州に台風十号が接近していた時でしたので天候を心配していましたら、しばらくすると雷鳴が、続いて強く打ち付ける雨の音が画面から聞こえてきました。新潟市は快晴でしたのに、まるで風神が雷神までも呼び寄せたような展開に驚くとともに、これこそが一期一会、一座を共にする醍醐味だと実感致しました。
直接お目にかかる事がかなわない中にあって、離れていても心を通わせることができる喜びを学ばせていただきました。
九月六日 菊野麻子
○始めての画面を通じての研究会でしたがカメラワークとサウンドが、あたかも会場にいるかのような臨場感で圧倒されました。またチャットでその都度質問も可能で、とても画期的であったと思います。
家元はじめ各教室から参加された皆様と時間を共有でき、一種の「一期一会」を体験できたことも嬉しく思いました。〝ウイズコロナ〟願わくば今年限りでありますように。
九月六日 羽賀美枝子
先日はありがとうございました。お花を摘むところから始まり、お濃茶、お稽古、お散歩、すべてが貴重で大切な思い出で、大変お勉強にもなりました。
返りのドライブで新潟のいつもの風景が見えてきますと、どことなく寂しく、でもだからこそ素敵な一日だったなあとしみじみ感じました。家族一同、重ねて御礼を申し上げます。今度は枝豆用の塩を持っていきます。
八月二十一日 新潟 中野はな
句入りのお葉書ありがとうございます。額に入れて飾っております。
次回のお稽古は十一月二十五日からでお願いします。秋の宴の秘蔵写真をお送りします。足立、沢田両氏にもお送りしました。
九月二十九日 新宮 瀬古伸廣
プログラムも益々充実し、家元の自然な御姿に皆様、さぞ喜びを感じていらっしゃることでしょう。
本日のしつらえ、正に時を得たり。秋にふさわしい御軸に花入れ、中置きと、風炉の終わりらしい御茶碗に棗濃茶、うっとりいたしました。アメリカの方のアメリカ的な質問もほほ笑ましく思いました。
前回の益田鈍翁の御軸といい、今回の夏目漱石の御軸といい、ぴったりでしたね。さすが家元です。直弟子の私としてはとても嬉しく存じます。
お茶碗の川喜田半泥子と會津八一のお話も素敵でした。家元ならではのストーリー性のある知的なお話でした。体操あり、お茶ありで、楽しい二時間でした。
敬具
十月三日 内山宗邦
清秋の候 先日は素晴らしい月釜に参加させていただき、誠にありがとうございました。お家元のお心尽くしを受けて、大変幸福な時間を過ごさせていただきました。とりわけ楽しい内容の沢庵和尚の書状、籠の掛け花入、
そしてしっかりした形の備前の水指が心に残っております。
また待ち合いに腰掛けて茶庭を拝見しながら家元からいろいろなお話を伺ったひと時はコロナ禍を忘れるほどゆったりとできました。略儀ながら書面にて心より御礼申し上げます。参加の館員一同、今後ともご指導いただければ幸いと存じます。
奥様、新柳様にもなにとぞよろしくお伝えいただきますようお願い申し上げます。
十月四日 根津美術館 下村奈穂子
拝啓 炉開きの季節を迎え、お忙しい毎日と拝察いたします。 過日はお手紙を頂戴し有り難うございました。俳句を拝見し、相変わらずのお楽しみ、羨ましく存じます。どの句がご会心の句か存じませんが、僭越ながら私が点を入れさせて頂きたいと思います。
蝉時雨みんなどうして居るだろう
水槽の亀出たがって秋日和
中置の風炉釜ひとつ恬として
訪う者へ脚下を見よと花梨の実
簾揺れて秋の陽差しの柔らかに
妄評お許しください。
私共は、コロナにおびえ、この夏は早くから浅間の田舎に閉じこもりきりで、九月に帰京してからも、外出を控える日々でございます。稽古場は始めましたが、ぼちぼちという感じで、消毒など気を使うことも多く勝手が違い戸惑います。
来年は私共の会の四十周年ですが、今までのように記念の大寄せ茶会もやれそうにありませんので、茶事に精を出そうかと考えております。お忙しいと思いますけれど、一度お招きしたいと存じますので、ご都合が衝きましたら幸甚です。
末筆ながら奥様にもよろしくお伝えください。
草々敬具
令和二年十一月 東京 村上瑛二郎 拝
川上宗雪様