173mm*
360mm**
423mm***
節の幅 5mm
*柄中央の節から切り止めまで
**合と柄の接合部から切り止めまで
***合の先端から切り止めまで
合 65×70×58 mm
(口径の縦×口径の横×高さ)
左:利休作/中央・右:一般的な炉用
箱書きや覆い紙
細川家伝来の歴史資料や美術品を管理保存している永青文庫(東京都文京区目白台)には、利休作とされる柄杓が残されています。先日、その柄杓を拝見させていただく機会がありましたので特別編として紹介致します。
柄杓の形は現在の千家流が使う柄杓とほぼ同じです。違いとして挙げられるのは、合が大きくそして紙のように薄く削られている点、切り止めが斜めではなく真っ直ぐな点、持った時に明らかに違いが分かるほどに手取りが軽い点です。
他は現代の千家の柄杓と同じと見なせるほどに違いは少なく、私たちが点前で柄杓を扱う際には桃山期の茶人たちとほぼ同じ感覚を抱けているのではないかと想像が膨らみました。
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