本堂での法要の後、境内にある墓地にて不白への参拝が行われた。墓地には不白並びに歴代の墓が立ち並び、歴代への参拝も続けられた。
参拝終了後、流祖筆三幅対「假、空、中」の掛けられた書院において、家元の挨拶があり、岩手不白会会長南部利昭様による献杯が行われ、おしのぎにて各不白会代表者紹介挨拶、閑談が続けられた。東京不白会幹部理事による接待により抹茶が振る舞われ、二百遠忌は無事に終了した。
この度の流祖不白二百遠忌は、やむを得ず参加人数が制限されたが、各不白会代表者が集まり、質素ながらも深まりのある法要式となった。
供茶式道具
真台子飾り 台子 自得斎箱書
風炉釜 不白好 菊桐紋透木釜
皆具 不白好 唐銅揃い
濃茶器 瀬戸 朝日春慶作
仕服 唐草銀欄
茶碗 唐物 建盞天目
台 〃 堆黒グリ
茶杓 象牙 中村宗哲作
棗 鶏頭 塩見政誠作
書院 床 不白筆三幅対
假 空 中
脇 不白所持呂宋茶壺 銘 南山
本年は、流祖不白没後二百年という記念の年を迎えました。改めて流祖の事績を振り返り、その茶風というものを考えたいと思っています。
しかもその事が、現在の私達が携わる茶の湯の在り方に、より良く生かされることが大切と思います。
私、個人的にも還暦を迎えて、将来、次世代のことも考えながら精進を続けねば と、祈念しています。
本日は流儀の中心の方々をお招きしての不白二百遠忌法要に際して、皆様を代表して謹んで供茶の奉仕をいたします。
平成十八年十一月二日