中央大学の茶道会では、日頃の稽古の成果を発表する場として一年に一度、白門茶会を卒業前に行っています。今年は靖国神社を会場として行われました。
指導者の石渡宗槇先生へ送られた礼状の一部を紹介します。
◎先日は白門茶会にお越しいただき、またお茶会前には夜遅くまでお稽古していただきまして、誠にありがとうございました。
当日は良いお天気に恵まれた素晴らしいお茶会となりました。大変緊張しましたが、四年間の集大成として、靖国神社のような場所でお点前をすることができ、大変光栄でございました。
大学から茶道を始めた私が、これほどまでに成長する事ができましたのも、四年間ご指導いただいた石渡先生のおかげでございます。改めて、心より感謝申し上げます。
茶道を通じて、その奥深さや難しさ、そして常に相手を思いやる心を学ぶことができました。そして茶道をきっかけに出会えた多くの先輩や後輩、そして同期との縁は一生の宝物です。
これから間もなく大学を卒業し社会人となりますが、家元が書いて下さったお軸「未央」にもございました通り、私はまだまだ一人の人間として成長段階であり、この事を念頭におき、自分らしく進んでいけるようにがんばりたいと思います。
三月までのお稽古も残り数えるほどとなり、淋しい気持ちでいっぱいですが、最後まで変わらぬご指導をよろしくお願い申し上げます。
大上日菜子
◎今茶会を終え一息つきつつ過去を振り返ってみますと、色々な方々にご迷惑をかけながらも無事に一年間チーフを務め上げることができたなと実感しております。一年生で茶道会に入部し、はじめて先生のお宅での稽古に参加した時、茶道初心者であった私にとって先輩方はとても大人に見え、自分なんかが茶道をやっても大丈夫なのだろうかと思ったのを覚えております。
ところで茶道以外に先生から学んだことがあります。それは物事に対する姿勢です。毎週火曜日の夜私ども学生のためにあらゆることを準備しお稽古をつけてくださる、いついかなる時も普段通り我々を迎えてくださる。会員は皆先生に親しみとともに敬意を抱いております。チーフを終え、これから就活や卒業後の人生において、このチーフの経験で得た自信、先生から学んだ物事に対する姿勢を自分の根幹に据えて頑張っていきたいと思っております。
山田茂樹