家内博子が川上家に入って三十六年、今年は還暦を迎えました。母蓮鶴に仕え、二人の息子を育てました。近頃は稽古場で指導に立ち、地方支部の要請も受けるようになりました。御縁があり、上野の徳雲院では東京不白会の助けを得ながら、自分の教場を持つようになって九年になります。
“博子先生”より何か茶名を名乗る方が相応しいのでは、と言う話になり、今年の正月に二人で廣徳寺の海雲和尚に御相談に上がりました。そして此の度「川上雲鶴」という佳き名前を賜りました。どうぞ向後共相変わらぬ御交誼の程、私からも宜しくお願い申し上げます。
平成二十八年十月三十一日
江戸千家 川上宗雪
六代 円頓宗雪夫人 友鶴院妙觧日法大姉 七代 蓮々斎夫人 川上白鶴
八代 一元斎夫人 川上宗鶴 九代 名元庵夫人 川上蓮鶴
「博子先生の還暦を祝う会」十月三十一日 帝国ホテル 牡丹の間