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茶筌供養の茶会

平成20年12月7日
於 音羽護国寺  主催 東京茶道会

艸雷庵床

艸雷庵床

 恒例の茶筌供養茶会が音羽護国寺において開催された。午前九時半、茶筌塚の前にて読経とともに茶筌供養が執行され、引き続き各流理事により釜が掛けられた。
 江戸千家では、川上宗康氏が艸雷庵を担当。寄付席の十六羅漢図の下の香炉蒔絵箱に伽羅が焚かれ、本席の床には、松花堂宛の遠州の消息が掛けられた。弘法大師墨跡到来の知らせと来観を誘うというもの。主茶碗は黒薩摩で銘は峰の雪、四代秀次の中次とともに遠州好み。茶杓は不白作、不老門。
 【会 記】
   艸雷庵   主 川上宗康
  寄 付
床  探幽筆  羅漢図
    香炉蒔絵手付箱 原羊遊斎
  本 席
床  遠州消息   松花堂昭乗宛
    弘法大師墨跡の到来ノコト
 花   加賀八朔 ブルーベリー
 花入  白釉 鉅鹿  北宋時代
  香合  楽  旦入
 釜   万字釜  庄兵衛造
             不白箱
  炉縁  鉄刀木 七宝つなぎ
            中山胡民
 水指  古備前種壷
 茶器  真中次 秀次作 不白箱
           名心庵外箱
 茶碗  薩摩
       銘 峰の雪
  替   絵唐津
 茶杓  不白作 不老門  共筒
          自得斎宗雪箱
  建水  木地曲
  蓋置  青竹
 御茶  松籟の昔   ほりつ詰
 菓子  空也双紙    空也製
  器   呉須赤絵 染付
正客と談笑する席主

正客と談笑する席主

正客と談笑する席主

掛物の解説を聞く参会者の皆さん

正客と談笑する席主

茶筌塚に手を合わせる川上宗雪宗匠


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