この度、江戸千家十世家元 名心庵川上宗雪宗匠がその座を退き、後嗣川上新柳氏が十一世家元に就くこととなりました。来る令和6年11月4日(月)、流祖川上不白の命日である孤峰忌に合わせて家元襲名式を執り行います。
宗雪宗匠は、昭和40年に先代の九世名元庵宗雪宗匠から家元の座を譲られ、同年3月23日に家元邸花月楼において十世家元の襲名式が行われました。今年は襲名から60年目、産声を上げた赤子が還暦を迎えるほどの長きにわたり、宗雪宗匠は、江戸千家家元として全国の社中を率い、本来の茶の湯の有り方を求め続けてまいりました。
当代家元 川上宗雪宗匠
次期家元 川上新柳氏
その江戸千家の茶の湯が、これからは次代の若き新家元に託され、新たな拡がりを目ざしてまいります。
新家元への皆様からのご支援、ご指導ご鞭撻をよろしくお願いいたします。
孤峰忌での襲名式に続き、家元継承を記念する茶会や講演会、展覧会などの様々な行事も予定されています。
謹んでご案内申し上げます。
令和6年10月吉日
江戸千家
人の心を落ち着かせ、和ませる抹茶。日本に伝えられたのは今からおよそ八百年くらい前の鎌倉時代です。やがて室町時代、そして続く桃山時代に抹茶を飲みながら豊かな時を過ごす工夫がなされて、日本独特の文化「茶の湯」が生まれました。
その後、茶の湯も時代とともに変遷を続け、風流な遊びから社交接待に至るまで拡がり、やがて稽古事という、作法を中心とした茶道が今日まで続いてきました。
当家もそうした流れをくむ茶家の一つで、江戸千家と称しています。
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当、江戸千家は上野の桜、不忍池の蓮、向ヶ丘東大の銀杏、谷中の寺々に囲まれて今日でも季節感や江戸の人情の残る地域にあります。喧騒な東京都内の「市中の隠」として、通ってくる門人、訪れる客人達によって維持されています。
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