江戸千家

江戸千家 家元継承のお知らせ

 11月4日、流祖川上不白を偲ぶ孤峰忌に合わせ家元襲名式が執り行われ、江戸千家十世 名心庵川上宗雪宗匠が家元の職と、代々受け継がれてきた由緒ある「宗雪」名を後嗣新柳氏に譲られました。新柳氏は新柳斎川上宗雪として、江戸千家十一世家元の座につきました。
 これに伴い十世家元は今後、川上名心(みょうしん)と名乗ることになりました。

川上新柳氏

江戸千家十一世 新柳斎川上宗雪宗匠

 新家元 川上宗雪宗匠は昭和61年生まれで、父である名心庵家元の下で茶の湯を学び、早稲田大学卒業後は武者小路千家官休庵にて4年の間修業を積み、茶の湯の研鑽を重ねてまいりました。 これからも先代同様、本来の茶の湯のあり方を求め続けるとともに、江戸千家の新たな時代の拡がりを目ざしてまいります。

 新家元への皆様からのご支援、ご指導ご鞭撻をよろしくお願いいたします。

  令和6年11月4日
江戸千家

 孤峰忌での襲名式に続き、家元継承を記念する茶会や講演会、展覧会などの様々な行事も予定されています。
 謹んでご案内申し上げます。

江戸千家会報 家元継承行事の記事
江戸千家十一代襲名記念 本法寺特別展

 人の心を落ち着かせ、和ませる抹茶。日本に伝えられたのは今からおよそ八百年くらい前の鎌倉時代です。やがて室町時代、そして続く桃山時代に抹茶を飲みながら豊かな時を過ごす工夫がなされて、日本独特の文化「茶の湯」が生まれました。
 その後、茶の湯も時代とともに変遷を続け、風流な遊びから社交接待に至るまで拡がり、やがて稽古事という、作法を中心とした茶道が今日まで続いてきました。
 当家もそうした流れをくむ茶家の一つで、江戸千家と称しています。

江戸千家表門

■江戸千家事務局

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江戸千家表門

 当、江戸千家は上野の桜、不忍池の蓮、向ヶ丘東大の銀杏、谷中の寺々に囲まれて今日でも季節感や江戸の人情の残る地域にあります。喧騒な東京都内の「市中の隠」として、通ってくる門人、訪れる客人達によって維持されています。

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